着物でチャリに乗っちゃって
着物を日常に取り入れたいと思い立ち、割烹着を手に入れたことで家の中での行動範囲が驚くほど広がりました。
割烹着を着ていたら汚れを気にせずガシガシ動けるし、
防寒にもなるので、温かさのあまりついウトウトしても着たままお昼寝ができます。
着崩れても隠れるので、急に宅配の方が着ても大丈夫。
一枚上に羽織っただけで本当にときめきが止まりません。
もう割烹着様とお呼びしたい。
そんなこんなで家の中を楽に動けるようになってくると
次第にこれだけ家で動けるなら外でもガシガシ動くことができるのではと、いつもの見切り発車の思いつきが…。
実は我が家は駅まで少し距離がありまして、着物を着て駅まで行くのにそこそこつかれるんですね。
バスを使う手もあるのですが、体質的にバスが苦手なんです。
ずっともう少し楽に行けたらいいなと思っていました。
そこで次は着物で自転車に乗れるかチャレンジしてみることにしました!
まず調べてみたところ、いろいろな方法が見つかりました。
一番多かったのが、きものクリップを使う方法。
裾が開かないようにクリップで挟んでおくという方法です。
他にもコーリンベルトを使う方や
そのまま乗っちゃうわ♪なんてカッコイイ方もいらっしゃいました。
着付けの時もそうでしたが、とにかく自分に合った方法を見つけるためには
一つずつ試していくことが一番の近道!
というわけで、まずは近所の薬局まで行ってみることに。裾がどこまで開けるのかがわからないので、まずは何も付けずに乗車。
が、もう跨るのが難しい…!
跨るというのは足をガバっと開かなくてはいけないのですが、着物は足を閉じなさいが基本なので、それに逆らっていることに体から一種の拒否反応のようなものが。
うーん、どこまで足を上げていいのやら。
そこで自転車にまたがる前に地面で横に足を開き、
ゆとりを作ってからまたがるという方法を試してみました。
そうするとスムーズに足も上がり上手く乗ることができました。
やっとこさハンドルを握り漕ぎはじめると
あら!意外と裾広がらないじゃん!
思っていたよりスムーズに進みはじめたので
嬉しくなっていたのですが、
まあそんなに簡単に行くわけがなく
案の定、裾は徐々にパカッと開いていき、履いていた
ユニクロのハイソックス型足袋ソックスがちらり。
この世にこんなにも胸の踊らないちらりがあるとは…。
そうこうしているうちに目的地に到着。
降りるときは簡単でした。
買い物を済ませ、帰りは着物クリップを使って
開けないようにする方法を試してみようと
あらかじめ持ってきていたクリップをポケットから出したのですが 、自転車置き場の向かい側に数人の人影が。
なんだかそこでひよってしまい、その場を早く立ち去るため、ノークリップで帰ることにしました。
ですが、ただで帰るわけにはいかないので
はだけることなく自転車を漕ぐフォームを生み出すという別の実験を開始。
ゆっくり漕いでみたり、早く漕いでみたりしていると
なるべく膝を内に寄せるようにしながら漕ぐと
あまりはだけないことが分かりました。
最悪の場合、右手でずっと上前を手で押さえていたら
何とかはなるのですが、片手運転は非常に危なかったので
オススメはしません。
無事帰宅し、周りに人がいないのを確認して
改めて裾に着物クリップをし、スタンドを立てた自転車に跨り漕いで見たところ
とてもスムーズに乗ることができました。
クリップの柄によっては目立ってしまうこともあるので
気になる方はシンプルなものがいいかもしれません。
□今回の実験のまとめ
•初めの目的地は近場を選ぶ
•乗る前に少しゆとりを持たせておく
•裾の端と端を合わせて膝下辺りをクリップで挟む
•膝と膝を突き合わせるようにやや 内股で漕ぐ
•降りたら素早く クリップを取る
•これらの行動を涼しい顔をして行う
以上のことを気にかけながら今度は薬局よりも
少し遠いところにある100円ショップに行ってみようかなと思っています。
他におすすめの方法などありましたら、
教えていただけると嬉しいです(^^)