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インフレ時代に備える資産防衛について考えてみた話

こんにちは。30代共働き夫婦の55FIREです。

昨年くらいから日本でもインフレを実感する機会が増えました。スーパーで買い物をする際に、以前に比べて10%くらいは体感的に上昇しています。

そして不動産価格もマンションを中心に高騰が続いていることがニュースなどでも報じられています。不動産価格の高騰はここ10年くらいは継続していて、共働きでないと都内ではマンションを買えないような状況です。

そこで今回は「インフレ時代に備える資産防衛について考えてみた話」について書いていきます。

最後まで読んでいただければ嬉しいです。それではよろしくお願いします。





デフレからインフレ時代へ

1980年代以降に生まれた世代にとっては、インフレよりもデフレの方が馴染みやすい概念だと思います。

というのも日本では、バブル崩壊以降は基本的にデフレに悩まされてきた歴史があるからです。

そしてデフレが続いていた時代に人生の大部分を過ごしていたのが1980年代以降に生まれた世代になります。

私自身もそのうちの一人です。

デフレという単語は何回も聞いたことがありますが、インフレはここ1-2年で聞く機会が劇的に増えました。このことからも分かるように、それだけインフレよりもデフレに支配された時代であったわけです。

そもそも「デフレ」「インフレ」とは、それぞれ「デフレーション」「インフレーション」の略語です。

デフレーションは、物価に下落する状態を指し、消費者が商品やサービスを購入するのに必要なお金が少なくなることを意味します。

しかし、デフレーションは経済にとって必ずしも良いことばかりではありません。

なぜなら、物価が下がると企業の利益が減少し、結果として雇用の創出や給料の減少につながる可能性があるからです。

一方、インフレーションは、物価が上昇する状態を指し、消費者が商品やサービスを購入するのに必要なお金が増えることを意味します。

そして、適度なインフレーションは経済にとって良いものとされています。物価の上昇は企業の利益を増加させ、結果として雇用の創出を促進する可能性があるからです。

バブル崩壊以降の日本においては、デフレが支配的であったことから経済成長が停滞してしまい、なんとか経済成長を成し遂げるためにあの手この手の金融政策でインフレに誘導しようとしてきたわけです。

そしてインフレは予期せぬ形で突如として実現されました。

それこそが現在のインフレです。

今のインフレは、コロナショック後の需要の急拡大による世界的なインフレ、円安ドル高による輸入物価の高騰、地政学的リスクの高まりによる資源価格の高騰、人手不足による人件費の高騰など、様々な要因が幾重にも折り重なってインフレにつながっています。

当初は1年程度で沈静化すると思われたインフレも、当初よりも勢いは落ち着いたものの、現在もインフレは継続しています。

特にインフレの影響を実感しやすいのが、食料品やファストフードの価格です。

デフレ時代のコンビニのおにぎりは100円から120円くらいで買えるものがほとんどでしたが、今となってはその値段で買えるおにぎりはありません。

そしてワンコインランチ(500円ランチ)もほとんど姿を消したと思います。

私自身が社会人になりたての頃は、ワンコインランチがまだ残っていました。まだ給料も高くなかったので、当時はワンコインランチを曜日ごとにローテーションしていたのも今となっては思い出です。



インフレは現金価値の低下

先ほどインフレは物価の上昇であることを説明しましたが、別の視点から見ると「現金価値の低下」とも捉えることができます。

つまり、これまで100円で買えたおにぎりが200円になったことは、物価が上昇したとも言えますし、200円払わないとおにぎりが買えなくなったので現金の価値が半分になったとも言えます。

インフレは現金価値の低下であることを再認識すると、インフレの怖さにも徐々に気がついてきます。

仮にインフレが年+3%だったとすると、現金価値は年-3%になります。100万円の貯金が、1年後には97万円の価値しかなくなってしまうのです。

これがデフレ時代であったならば(経済的には問題はあるが)個人の生活上はそれほど問題にはなりません。物価が年々低下するので待てば待つほど現金価値は上がるのです。

このようにインフレとデフレでは、現金価値という尺度で正反対の動きになってしまいます。

ここで注意しなければならないのは、デフレマインドを捨ててインフレマインドに切替え、インフレ時代に適した行動を取る必要があるということです。

デフレ時代は何もしなくても保有している現金の価値は下がりません。むしろ放っておくだけで現金価値が上がるからこそ、現金を使うのを控えてしまい経済が低迷します。

それとは反対に、インフレ時代は保有している現金の価値が徐々に低下します。1000万円の貯金は額面こそ変わらないものの、1000万円で買えるものは減ってしまいます。

では、現金価値が下がってしまう前に全て使ってしまえば良いかというと、そういうわけでもありません。突発的な支出に対応できませんし、最低限の貯蓄は必要でしょう。

ただし、何も対策を取らずに現金で保有していると価値が下がってしまうので何かしらの方法を考える必要があります。



インフレ時代に備える資産防衛

そこで必要最低限の現金以外は、別の資産に変えておくことでインフレに備えることができます。

インフレ時代に備える資産防衛としては、現金を株や不動産に変えておくという方法があります。

まず、現金を株に変えておくというのは、株式投資をするということです。現金で企業の株に投資し、株価が上昇すれば現金を株に買えた意味があったということになります。

株式投資はFIREを達成するために始めたのですが、結果としてインフレ対策につながっています。2020年9月から開始した株式投資は、投資元本から1.5倍くらいに成長するなどインフレよりも高いリターンを得られています。

次に、現金で不動産を購入するという手段もあります。最も身近な例では自宅の購入が該当します。

私の場合、7-8年前にマンションを購入しています。この時は当然ながらインフレに心配するような世の中ではありませんでしたし、インフレ対策で購入したわけではありません。

しかし、マンションの購入も結果的にはインフレ対策になりました。現在住んでいるマンションの価値は、別の部屋の売買事例を考慮すると購入時よりも高くなっています

購入当時に利便性と資産価値の維持を重視した結果、駅から近い距離にあるマンションに決めたことも、今回のマンション価値の上昇につながった面もあります。

自宅は賃貸か購入かという議論をよく耳にしますが、インフレ時代においては購入する方がインフレへのリスクヘッジにもなるように思います。

購入した方が現金を資産に変えることができますし、何よりも住宅ローンを借りることで手持ちの現金以上にレバレッジをかけた状態でインフレ対策ができます。

当然ながらインフレ時代においては、借金自体もインフレで価値が減るのです。ある程度のリスクがとれるならば、自宅を住宅ローンで購入し、現金から不動産に変えておくというのもインフレ対策になるでしょう。

偶然ではありましたが、株式投資と不動産でインフレ対策を十分すぎるほど現在実践できています。この点は運が良かったとしか言いようがないです。

ここ1-2年の動きを見ていると、デフレ時代からインフレ時代の転換が起きたように感じます。

ただ何もせず現金を保管しておけばよかったデフレ時代に比べて、インフレ時代では現金を何かに変えておく必要があり、これを実践できる人とできない人で格差が今後大きくなる可能性もあります。

本記事を書いた結果、改めてインフレ時代に合わせた行動を取る必要性を痛感しました。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
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