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知らない人から台湾語で声をかけられることが多くなった。

 数日前、確認したい事があって台北市内の労働保険局へ行って、その後、仕事で必要なため、自宅近所の警察署へ刑事紀録證明(無犯罪証明)を受け取りに行った。どちらでも先ず自ら自分は外国人だと説明してから中国語で話しているのに、相手のおばさんたちは台湾語で話してくる。なぜか以前から相手に僕が外国人、日本人であることを忘れられることが多い。そんなに僕は年寄りの台湾人に見えるのか?あるいは日本人顔には見えない?

 ここ3、4年で本当に知らない人から台湾語で話しかけられる事が増えた。コンビニやスーパーでも定員さんが僕にだけ台湾語で話し、他のお客さんには中国語で話していることもよくある。

 今までで一番驚いたのはもう20数年前のことだが、確か高雄の空港の国内線カウンターで日本のパスポートを提示して、台北に帰るチケットを購入した時、相手の若い女性は全て台湾語で話してきたことだ。当時は実年齢よりかなり若く見られることが多かったし、ちゃんと日本のパスポート見せているのに…普通は英語か日本語で話すはずなんだけど…

 行動範囲とか、どこにいるかとか、態度なんかでも日本人であるかそうでないかの判断材料にされることが多いんだと思う。僕は自宅周辺や日常よく行く場所だと、日本人だと気がつかれることはまずない。それこそ見知らぬ人から台湾語で道を聞かれたりするし、食堂の店員さんから台湾語で話しかけられる。選挙の投票日だったりすると、投票に行ったか?なんて聞かれる。まさか日本人がこんな所をうろうろしているわけないとか、日本人が自分の店に来ることはないと思い込んでいるのだろう。でも日本人観光客とよく遭遇するような観光地や、例えば特に日本人駐在員がお酒を飲みにいく林森北路などを稀に歩いていると、あの界隈は売春も盛んなので、ポン引きに日本語で声をかけられることが多い。

 20年ぐらい前までは実年齢よりかなり若く見られ、得をしたことも多かったが、ここ4、5年はどうも実年齢より老けて見られているのかもしれない。見知らぬ人から台湾語で話しかけられることが本当に増えた。呼びかけられる時も「先生!」と呼ばれることはほとんどなくて、「大哥!=兄さん、兄貴」または台湾語で「阿伯(アペッ)!=自分の父より歳をとっているおじさん」と呼ばれることが多い。一度、子連れの若いお母さんが自分の娘に僕のことを「阿公(アコン)=おじいさん」と呼びなさい!と指示をしていたこともある。

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