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台湾の伝統的なお菓子、膨餅(phòng-piánn)

 台湾の伝統的なお菓子、膨餅(phòng-piánn)を義母からもらった。このお菓子はお汁粉に浸して食べる人が多い。僕は本来、塗豆湯(thôo-tāu-thng)や杏仁茶(hēng-jîn-tê)に入れて食べるのが好きだけど、お腹空いたので、直接そのまま食べた。元々義母が妻に買ってきたものだ。汗を抑える効果があるからだと言っていたらしいが、本当にそんな効果があるのだろうか?なお膨餅(phòng-piánn)には叱られるという意味もある。

 膨餅(phòng-piánn)は泡餅 (phàu-piánn) とも呼ばれる
パイ生地を何層にも重ねたような薄っぺらいフワフワした円形のパイだ。中は空洞で内側に麦芽糖の餡が薄く塗ってある。 台中名物太陽餅の前身とも言われている。

 紅豆湯(âng-tāu-thng)や塗豆湯(thôo-tāu-thng)、杏仁茶(hēng-jîn-tê)、麵茶(mī-tê)などの昔ながらの温かい甘いスープに入れると、パイの皮がスープを吸収してゼラチンのようにドロドロになる。かつては富裕層の朝食、軽食、さらには夜食でもあったと言われている。

 南部にも膨餅(phòng-piánn)と呼ばれる伝統的なお菓子があるが、形状はボールをちょっと潰したようなふっくらした形で、 皮は薄くパリパリで、やはり中は空洞にしてあり、中の底に黒砂糖の餡が塗られている。底を割って、中に鶏の玉焼きを加えて食べたりもするようだ。

膨餅(phòng-piánn)

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