見出し画像

大学生インド旅②風俗街で人身売買の潜入取材をしたら恐喝にあったはなし〜デリー編〜

突然ですが皆さん、ネパール人の女性が人身売買によってインドに連れてこられて売春を強要されているという話をご存知でしょうか?
人身売買の被害にあったネパール人女性がデリー旧市街にあるGBロードという場所で監禁され働かされているという話を聞き、潜入取材にいってきました。

滞在していたホテルからGBロードは徒歩圏内だったので夜に歩いて向かいました。徐々に目的地に近づくにつれて街の雰囲気が暗くなっていき通行人の目つきも怖い人が多くなっていきました。

上の写真はGBロードに近い場所で撮影したものです。(GBロードで外国人が写真を撮影するのは危険だという事前情報があったので外観は撮影しませんでした)
GBロードに到着したので人の出入りが多そうな建物を選び中に入ってみることにしました。中に入ってみたのですが1階には誰もいなかったので2階に上がると30,40代の女性たちが「ネパーリー」と声をかけてきました。自分たちのことをネパール人だと言って相手を誘っていたのです。3,4階にも上がってみると複数の広い部屋(おそらく待合所?)がありインドのポップスが爆音でかかる中、客のインド人と若い女性たちが楽しく談笑していました。正直、働いている女性たちが楽しそうにしている姿を見て拍子抜けしてしまいました。暗い顔をしていると思っていたのですが男性たちに笑顔を振りまいていたのです。おそらく暗い表情をしていると客がつかないので明るい表情をしているのでしょう。彼女たちが人身売買で連れてこられて無理矢理、明るく振る舞っているのだと考えると胸が張り裂ける思いでした。その後、建物を出たのですが自分はまだ核心に触れられてないという気持ちがあったので周辺をうろうろしていました。すると怪しい雰囲気の客引きのお婆さんに声をかけられました。正直ついていくのが怖かったですが勇気を出してお婆さんについていくと先ほど入った所とは違う建物に案内されました。2階までは普通の雰囲気だったのですが、3階に上がる途端に急に雰囲気が変わりました。

3階に上がる途中の壁が血だらけだったのです。写真はその一部を撮影したもので写真に映ってるような血痕が壁一面にありました。人身売買で連れてこられた女性は肉体的・精神的な暴力を受けるといわれています。この血がそうした暴力によるものなのかは分かりませんが、恐ろしいことが行われている場所であることを確信しました。3階に上がると客引きのお婆さんに小さい部屋に案内されました。その部屋に入った途端、外鍵を閉められてしまいました。「え?」と僕が呆然としていると男女6人が突然あらわれ金を出せと恐喝してきました。仕方なくお金を払ったのですが、その後パスポートやスマホも取ろうとしてきたので激昂して「アイコールザポリス!!」と叫びました。その時、スマホの電波が通じておらず警察の電話番号も知らない絶望的な状況だったのですが、スマホを持って警察を呼ぶそぶりを見せると相手がドアを開けたのでそのまま逃走しました。

日本のNPO法人でGBロードの問題に取り組まれている団体がありますのでよかったらこちらの記事もご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?