だらしがないを、改めたい
患者が上京したのは、大阪の短期大学に
入学したのがきっかけだ。
田舎者にとって、大阪はとても刺激的な
街だった。
これまでの人生で、患者が最も
調子に乗っていた時期。
もしもこの時代へワープできるなら。
あの頃のじぶんに、言ってやりたいことが
山ほどある。
女子大生だった患者は、その日
駅のホームを歩いていた。
コンパか何かに出かけるところだったと思う。
穴をあけたばかりの耳にはピアス、
メイクはしていたけど、いまひとつ
あか抜けない感じ。
外出時、女子大生はヘッドフォン