見出し画像

黒吉野家

 巷では看板が黒くなり、カフェみたいな内装の吉野家が増えてるようだ。都心とかはどうなのかは知らないが、私が住んでいるところの最寄り駅も話題の黒吉野家に1ヶ月ほどの改装期間を設けて変貌しました。
 
 一体何が違うのか? 外から見た感じではデカデカと「タブレットで注文」なんてのが目に入ってくる。それとテイクアウトが店内受け取りから、外の専用窓口(ここもタブレット注文)に変わっている。
 
 年に何回かはどうしても食べたくなる牛丼は松屋ではなく吉野家派の私。さてさてリニューアル吉野家はどうなのか? なんてことを思いながら伺うことが出来ずに1ヶ月ほど。一度は持ち帰りをしようかと向かってみたのですが、食事時の19時頃はテイクアウト窓口には並びの列が…。
 話は逸れますが、牛丼の頭をアレンジして食べるのが好きなもので、通常はお店で食べることが殆でしたが、どうしてもゴマ油と唐辛子ペーストで炒めて食べたかった気分だったので持ち帰りを考えていたのです。でも行列。
 
 話は戻り、黒吉野家とはなんぞやということです。先日、夜に出発する旅に出る前に牛丼を食べに行ってみました。安い、早い、美味いですからね。時間が無い時には最適です。その時感じたことや、その後調べてみた情報を元に率直な感想を書きたいと思います。
 
 まずは、大きな違いとしてカウンターメインの旧店舗と違いテーブル席を中心とした店内レイアウトで看板が無ければ吉野家とは思えない内装となっております。カフェみたいな内装と紹介している記事とかも目にしましたが、小さなファミレスみたいな雰囲気です。
 調理場は少しは見えるけどクローズドで、カウンターはありますが壁に向かって設置されてます。お一人様はこちらで十分。
 各席には席番号とタブレット端末が設置されており、そこから注文をする仕組みとなっていました。
 
 メニューも大幅に更新されており、一番の違いは「唐揚げ」の提供である。鶏の唐揚げね。旧店舗では揚げ物メニューはありませんでした。唐揚げと牛丼のハーフ&ハーフみたいな相盛メニューなどもあります。詳しくは吉野家のWEBでどーぞ。
 タブレットではメインメニューを選んでサイドなどの料金合計が確認出来、最後に決定ボタンのタッチで注文が完了します。今となってはお馴染みのやつです。
 しかし、ここで疑問。ここまでデジタル化しているファーストフード店なのに、この時点で会計は出来ません。商品提供と一緒にトレーに乗っている伝票で対面の支払いをするのです。もちろん各種電子マネーは可です。
 「松屋」みたいにアプリから注文支払いとは出来ないようです。持ち帰り用のスマーフォン注文も決済は受け取り時っぽいし、吉野家は何を考えてタブレット端末にしたのかちょっとわかりにくですね。どうせやるなら松屋のように食券にするかスマホ注文が出来るようにすればいいのに。
 
 それはさておき、牛丼並と生卵、味噌汁を注文しました。ベーシックな牛丼ですので、おなじみの速さで着席した卓番がモニターと音声でお知らせされます。受け取り口に取りに行くとここでふとしたことに気が付きます。
 席には箸はおろか、タブレット端末以外に何も無いのです。受け取り口すぐ近くと、奥のテーブル席用にもう一箇所にまとめてお箸やら、紅生姜、七味唐辛子、醤油などの調味料とお茶と水が出るマシーンが設置されてます。
 牛丼と玉子は相当定番な組み合わせだと思っているのですが皆さんもそうですよね?? 玉子の無い牛丼を頼んだことが無い人も多いのではないのでしょうか?? その定番トッピンの生卵があるというのに自分の席に自由に使える醤油もないし、都度足したりしたい紅生姜などを席を立って食べかけの丼をもって取りに行かないといけないのです。
 
 これどうなんでしょう?? 面倒でしょうがない。松屋はだいぶ前からセルフ店舗を展開してますが、調味料などは卓上に置いてあります。
 昨今の、SNS上のペロペロテロなどの影響かもしれませんが、これは本当に改悪だと思います。いま思い出しましたが、近所の餃子の王将も卓上に餃子のタレだけになっていて引いたな…。
 
 まー、とにかく綺麗な店舗になりましたが食べる楽しみは減った気がします。気軽にふらっと寄って「並、玉子、味噌汁」って言いたいのよ。じゃなければ初めから食券でいいのよ。スマホ注文でいいのよ。
 
 吉野家によると、若い世代や女性には好評でテイクアウトも伸びてるよう。要するに昭和時代のカウンターで牛丼をかっ込むおじさん世代はもうメインの顧客ではいられなくなったという事でしょう…。
 
 ちなみにネットでみたところ店内の形態は黒店舗によっても差があるようで、調味料などがテーブルにある黒吉野家もあるかもしれません。
 私は普通のオレンジの吉野家に行きたい。本当につまらにことかもしれませんが、今後、吉野家に行くことは少なくなりそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?