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大平宿で大宴会!!

 私が年に1回ものすごく楽しみにしているイベントが長野であります。何故こんなにもこのイベントに惹かれるのか、今回はそれを少しだけ書いてみたいと思います。楽しさが上手く伝わればいいなと思います。

 毎年、キャンプ仲間と長野県飯田市街から車で40分ほどの大平宿という旧宿場町の廃村に2泊3日で泊まりに行くのがここ数年続いてます。多い時は20名以上の時もありました。そこには携帯電話の電波も届かず、ガス、水道(浄水)もありません。あるのは薪を燃やす囲炉裏、薪で炊くかまど、薪で沸かすお風呂です。水は川からポンプで直に汲み上げた生水が蛇口から出てきます。

 どうですか? ワクワクしませんか?? 私は興味を持った人に詳しく教えてよと言われると、建物と床・畳はあるけど、テントが必要ないキャンプみたいなものだと説明することにしています。

 家は江戸時代後期から昭和中期までの古民家が現存しており、保存を兼ねて一般に有料開放されているのです。老朽化して使えない部屋や2階部分もあったりするのですが、1軒で詰めれば20人程度が雑魚寝で泊まれる広さはあります。
 借りる家にもよるのですが、大抵は襖で仕切れる部屋もあり女性と男性を分ける事も可能。

 入り口を入ると土間があり、そこに流しと、かまどが据えられています。高く一段上がると囲炉裏です。囲炉裏の周りは板張りとなっており、そこが宴会場となります。
 飲み食いする物は飯田市の季節の物を出来るだけみんなで買い出ししてから山まで上がります。
 家の前には小川が流れており、飲み物やスイカなど水に浸して構わないものはネットに入れて冷やします。
 とにかく何から何までアナログの生活になるのです。嫌だろうと好きだろうと、それしかないのだからしょうがない。
 以前はお子さん連れのご家族も一緒に参加してたりしたのですが、子ども達は最初の30分ほどは、虫がいるだの、ゲームが出来ないだのと不平不満を口にしますが、適応はやっぱり早く、ヘタな大人より早い段階でこの環境を楽しみ始めます。子供って本当に柔軟だと思う。

 コロナの間、2020年、21年と中止をしていたのですが、去年から再開しました。もちろん今年もあと1ヶ月後に行く予定となっており段取りはばっちりです。
 大平宿自体も大変楽しい場所なのですが、私にはもう1つ大事な楽しみがありまして、それは長野は飯田市と佐久市から1人づつ。静岡から1人と、1年に1回、最近ではここでしか会わないキャンプ仲間と同じ時間を過ごす事です。
 飯田市の友人は現地にて古民家の予約などの手続きもしてくれています。去年からは嫁さんも一緒に参加で喜ばしいかぎり。
 とにかくその仲間達に会うのが楽しみでしょうがありません。ですからコロナで東京から長野に行けなかった時は本当に悲しかったのです。山奥だから開催出来るかと甘い期待を寄せていたのですが、自治体からの規制があり結局2年間開催は見送りとなってしまい、やっとのことで去年再開の運びとなったのです。

 去年は過去で一番参加者が少なかったので、少し寂しい事になるかと思いきや、コンパクトはコンパクトでとても楽しいという新しい気づきもありました。囲炉裏の周りはあまりガチャガチャと混雑するより適度な距離感でこじんまりと集まるの楽しいのだとわかってしまったのです。

 今年はどんな事になるでしょう? 特になにかアクティビティがあるわけではありません。近くに小川が流れ込む大きめの川があるので釣りをするもよし、山歩きをするもよし、畳で寝転がって本を読むのもよし、都会では味わえない贅沢な時間を堪能するのです。
 過去には地元で用意してもらった竹を使って流し素麺などもやりました。その時はお子さんが多かったから大人達が張り切ってもてなしをした感じでしたね。

 囲炉裏で飲む酒は美味いからなぁ。あー、楽しみです!!

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