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『ゴールデンカムイ』第40話「ボンボン」

 鯉登の回想会は、ニューロダイヴバーシティ(説明するのめんどくさいから各自調べてください)観点でいきます。あと実はこの作品に納得していないので、結構きついことも書きますのであしからず。

三輪車

 音之進はなぜ三輪車を乗るのか? 少年にありがちといえばそうだけど、彼はスピードが好きなのでしょう。乗っている間は基本的に一人になれるのも気持ちいい。

鹿児島のボンボン

 明治時代、鹿児島には不満がありもす。
 明治維新であれだけ活躍しておきながら、あんまり発展しないという声がたまっていたんですね。おまけに酒税の関係で芋焼酎が作りにくくなったり。維新元勲どもは東京に行って鹿児島はほったらかしか! そんな不満が西南戦争の一因でもありました。

鶴見をはねて謝らない鯉登少年

 三輪車で鶴見をはねても反省しないどころか怒り怒鳴りつけ、そのまま走り去ろうとする鯉登。本誌掲載時ははねて誤っていて、結果的に性格が悪くなったように思えるのですが。

・彼はスピードや危険、リスクが好きで
・邪魔されると怒りやすい
・根性が悪いんでないけど、そういうところが誤解されやすく
・友達、現に彼はいそうにないでしょうが!
・鯉登の家を名乗り、自分の名前でやれと言われて赤くなる。人間は中身より肩書きだ。そんなことを幼いながらなんとなく感じていて、そんな世間を軽蔑している
・いきなり殴りにいく。予備動作なしに殺せることは初登場時から証明済

 で、鶴見に叱られてむしろほんわかときめく。自分という人間をみてもらえない寂しさがずっとあった。鯉登のボンボンとばかり見られて扱われて、気遣われるのもなんだか嫌だった。
 やっと自分と向き合う鶴見に出会えて、鯉登少年14歳は幸せだったのです。トキメキ。
 父に叱られないことが寂しいから、鶴見につけこまれてしまう。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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