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『ゴールデンカムイ』第4期第11話(第46話)「蒸気船」

 谷垣とインカラマッからひとまず、杉元一行へ。

明治の飴売り

 今回は宇佐美と菊田から。門倉とキラウシとすれ違います。そういえば宇佐美と門倉は顔見知りでしたっけ。鶴見から離反した有古も、土方と合流。尾形もやってきます。

 変な刺青の飴売りがいるらしい。そうきいた一行は、そのへんの飴売りの上半身を裸にしようとします。乳首を見せろだの、水をかけろだの。この作品の貴重な点は、明治の風俗を見せてくることかも。こういう飴売りって昔は結構いました。しかも食品衛生の概念が希薄だし、国家が多産奨励するもんだから子どもの命も安い。悪質なものを食べて命を落とそうが、相手が誰かもわからない。そういう胡散臭さと表裏一体でした。だからこそ犯罪者が潜り込みやすい。
 ここでは野田先生らしい『シャイニング』パロディも交えつつ、ひとまず怪しい飴売りの伏線を入れて本題へ進みます。しかし野田先生って、相当連続殺人犯なんか好きだけど、誰も死なない漫画だと寂しくなったりしないんですかね。他の作品が未読なのですが。

 ここでやっと怪しげな覆面飴売りを見つけるものの、覆面の下に刺青が入っています。これは変わった刺青違いだとわかりまして、勘違いかと去ってゆく杉元たち。が、アシㇼパは、「金塊は絶対に見つけられないよ」という声を聞いてしまうのでした。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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