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そこにいたはずなのに、いなかったことにされる人々

 朝ドラの『虎に翼』が話題です。

そこにいたはずなのに、消える人々

 昭和初期から始まるこの作品には、崔香淑と潤哲という朝鮮出身の妹と兄が出てきます。これがなぜ斬新かというと、朝ドラには朝鮮出身者が出てこなかったのです。年代的にいても全くおかしくない作品であっても、出てきません。

 これが『ゴールデンカムイ』にどうして関係があるかというと、作品の時系列からしてこれまたいない方が不自然と思えます。
 樺太にも北海道にも、朝鮮からの労働者が多数おりました。杉元たちが旅するとき、朝鮮出身者とすれ違ってもおかしくはありません。土方は囚人の過酷な労働が北海道のインフラ整備の根底にあると語りました。その通り。これが問題視されると日本政府はどうしたか? 海外から労働力を連れてきたのです。北海道の各地に、朝鮮人や中国人の慰霊碑があります。炭鉱でのトロッコチェイスがあったからには、そこで働く外国人労働者がいても全くおかしくないのです。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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