見出し画像

『ゴールデンカムイ』第4期第13話(第48話)「消えたカムイ」 (完)

 杉元は、アシㇼパが語る樹木の話を聞いています。

宇佐美と尾形の因縁

 一方で宇佐美はあの探偵作業中。ここで菊田は、第七師団といえば尾形上等兵も曲者だったという分けです。ここで宇佐美は、尾形の話をします。
 宇佐美は尾形が殺した勇作のことを気にかけていたと嘲笑います。しかし菊田は、そもそも尾形が弟を殺したことを知らない。そこで宇佐美はペラペラと、尾形のことを話してしまいます。尾形は弟の化けの皮を剥がそうとした。それから殺して、弟にかわって父の愛を得ようとした。宇佐美との会話で誘導されるように弟を殺し、それであんなにも取り憑かれてしまうんだから、尾形も素直だったということでしょうか。流されやすいというか、確固たる何かがなくて、世間に流されてしまう。
 そのことを宇佐美は得意げに語り、尾形を笑い飛ばします。このやりとりを聞いていると、因果応報という気がしてきました。宇佐美は宇佐美で、緒方から安い駒だと言われて気に入らなかったようです。

 宇佐美はあやうい。いや、わかりきっていたことだけど。鶴見の駒であることにうっとりとしています。この洗脳を忠誠のベースにした第七師団は、組織として結構弱いんじゃないかと思えてきますね。
 このあと、尾形は白鳥よりも小さい鴨を撃ち、土方たちに渡します。狙撃兵として完全復活したのかと土方に問われると、尾形は人間を撃ってこそだと言います。この上等兵同士の意識を見ると、どうなるのか伏線があったとわかります。

カムイのいる森が消えてゆく

ここから先は

1,069字
『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタで…

よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!