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八月ジャーナリズムから漏れる樺太のこと

 八月ジャーナリズムという言葉があります。

 これは終戦の日の815にあわせて、戦争関連の報道が増えること。その問題点は指摘されています。
 6月の沖縄慰霊の日が抜けること。
 そして北海道と樺太も。むしろ815以降に起きていた本土決戦が、「八月ジャーナリズム」からは抜け落ちています。

 最終回騒動以降の嫌な流れの中、こんな意見を見かけました。

「沖縄はわかるけど、アイヌは沖縄の人ほど酷い目にあっていないのではないか?」

 これは沖縄にある「南北の塔」でも反論できるのだけれども。もっと残酷な要素があります。

 どんな酷い目にあったとしても、それを伝えることができなければ消えてしまいます。ユダヤ人といえばホロコーストを思い出す人は多いでしょう。けれどもアルメニア人はどうでしょう?

 こういう構図が琉球とアイヌにもあてはまるのかもしれない。

 なぜアイヌのことが鬱陶しいと言い募る人がいるかというと、知らなかったからでしょう? それだけアイヌに関する情報は少なかった。「八月ジャーナリズム」では815以降の樺太のことをやらないから知識がますます抜けていく。

 そういうことを今年の夏も考えていかないといけないと思えるのです。

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『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。

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