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『水都百景録』を楽しもう!「金聖嘆」

 金聖嘆が実装され、イベントに出てきました。どんな人? 『水滸伝』の人物よりも、作者や評論家が出てくるところがこの作品らしい。

中国の注釈

 本には注釈付きのものがありますよね。中国文学ではこの注釈が大事です。
 散逸していた本を集めて、編者がいろいろ注釈を入れる。のみならず、リライトしたり、「俺はこう思うねッ!」とズラズラ書くわけです。

 日本でも有名なのが『魏武注孫子』。曹操(魏武帝)が当時から散逸していた『孫子』を集め、自分なりの注釈を入れたもの。
「曹操でしょ? どうせ好き勝手に変えたんじゃないの?」
 なんてことを言われていましたが、竹簡木簡の発掘により、曹操はちゃんとまっとうに注釈をつけていたと判明しました。よかったね、曹操。

 そして『三国志』。こちらも裴松之(はいしょうし)の注釈付きが有名です。この注釈の中には原点が失われたものもあるので、かなり貴重です。

よーし、『水滸伝』を打ち切りにしちゃおう!

 金聖嘆は、史書や思想書だけでなく、『水滸伝』のような作品にまで注釈を入れたところがポイント。明代らしい人物です。

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