コウラン伝 第5回 エイラクでええやん……

 さて、そろそろ理解が及ばなくなってきた。SNSで本作の感想を見ていて理由に気づきました。

「なんであんたら、『エイラク』連呼しとんねん!」

 はい、どうやらこれはプロデューサーが同じ『瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜』(以下『エイラク』)からのキャストが丸かぶりらしい。で、時代設定を変えて似たようなことをしている、そういうあるあるが楽しいらしい。そして、『エイラク』よりはるかに出来が悪いので、評価が悪いらしい。
 柳の下のドジョウを狙い、電極を突っ込むような極悪路線をしているらしい。

 なんか既視感がある。
 『篤姫』がヒットしたあと、「アレの戦国版にしたらウケるよね!」とやらかした『江〜姫たちの戦国〜』だ……。向井理さんは『麒麟がくる』の義輝があってよかったな。そういう感想しか湧いてこない。上野樹里さんはのだめでいい、江はもう忘れるんだ。

 中国がどんだけアホな時代劇二番煎じ作ろうがどうでもエエ。レベルが高いものもたくさんあるしどうでもエエ。問題は買い取ったNHKです。

 NHKさん……なんで素直に『エイラク』を放送しないんですか?
 理由はわかる。
 清は弁髪だからビジュアルが厳しいし、日本人はそこまで馴染みがない時代かもしれない。
 中国時代劇は、まず馴染みのある題材じゃないと! 『キングダム』で始皇帝だ!
 そんなところでしょうが。それなら、定番の『三国志』ものでよかったのではないでしょうか。 

今、満寵が熱い!

 まあいいんです。Amazonプライムで『三国志 Secret of Three Kingdoms』を見ています。いつかじっくり書きたいところですが、どんだけすごいかというと、BL三国志なんですね。

 司馬懿が曹魏を裏切る背景には、献帝への愛があった――脳みそ腐ってんのかと突っ込まれそうですが、だいたいそんな感じです。伏皇后は、「仲達! 仲達!」とうるさい献帝に怒っています。
 献帝のおでこを「ダメだぞ、めっ!」とデコピンする司馬懿って、もう意味がわかりません!!

 あと満寵が郭嘉を推し過ぎていておっかけ状態。なんで郭嘉が曹操陣営のアイドルなのか、ちょっと意味がわからない。満寵はそこにいるだけで笑えてくるので勘弁していただきたい。
 愉快な曹操一家の皆さんホームコメディとか。ひどい書き方でバカ時代劇かと誤解されるかもしれませんが、きっちり真面目におもしろい。

 『陳情令』で華流時代劇BLが到来したとされていますが、とっくに始まっていたんですね。BL抜きにしても上出来なんですよ!!

 『コウラン伝』はどうでもええ。こっちを見なくちゃ。


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