上 鴻圓

上 鴻圓

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「創作落語のポストモダニズム序説、或いはレディ・メイドのすゝめ」

[創作落語集「盗用三部作」の、序文として] ここに木塊があります(紫の、絹の座布団の上です)。木は、幾多の時代を経て、芳香を放っています。これを、大きな「落語」とさせてください。時代が与えた伝統と洗練という芳香によって、この木は、ここにそのまま置いてあっても、ある程度の作品にはなります。 しかし、そのことにかこつけて、「この木は元々、そのまま置いとくものだ」と思うのは、学生ないし周辺のアマチュア落語界における認識の誤謬だと思っています。古典落語を主とした、既成の落語作品を

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