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フリーザエッセイ賞表彰式 みおいち殿

今回の「冷蔵庫企画」にてフリーザ賞を受賞したみおいちさんの表彰式。この度は本当におめでとう!

冷蔵庫企画表彰式

フリーザ賞 受賞作品

表彰状

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例によって賞状らしい、定番の金の鳳凰。

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こちらは「なでしこ」柄。みおいちさんは大和撫子って表現が似合う人だと思ったからこのフレームヴァージョンも作ってみた。

みおいちさんとは?

みおいちさんは、チーム冷蔵庫の一人、ちづたん(川ノ森千都子さん)と相互フォローをしていて親しかったようだが、俺とは完全初対面。ただ彼女の作品が好きで印象に残ったから表彰させてもらった。

そこでA賞をプレゼントするために、まず記事を読み込んでみる。彼女がnoteを始めたのは4月9日。note歴一周年と一か月。これ普通にすごいなって思った、一年続けられる人ってのもなかなかいないから。

みおいちさんの一番最初の記事はこちら。

最初から写真入りの育児に関する丁寧な記事をUPしている。俺なんかnoteの一回目の投稿は「はじめまして、noteを始めました、よろしくお願いします」って一言のつぶやきだったのに。

そして、当人のことをよく知るにはまずプロフィール。

感想:(/・ω・)/→( ゚Д゚)→(`・ω・´)キリッ

読み進めていくうちにこんな顔になる。冷蔵庫企画中は、知り合い以外は投稿された作品のみで、本人の普段の記事とかプロフィールとかは読む時間なかったんだけど(何せ91台)あらためてすごい人を受賞させてしまった…と思った。

家族全員が読書好きで、子供のころから本にあふれた家庭環境で三人姉妹の末っ子とのこと。

大学では社会福祉学を専攻、社会福祉士の国家試験に合格しました。

さらっと書かれているが、調べてみたところ社会福祉士の合格率は27%らしい。何気に凄い(/・ω・)/

その後、当時としては福祉の先進国であった英国🇬🇧に渡りナーシングホームで住み込みの介護士を1年経験しました。(中略)帰国後は在宅介護系の会社の管理部門に勤務。この頃社会人大学や英会話教室に通いながらTOEIC910点を取得します。

しれっと書かれているが、TOEIC910点って大雑把に言うと設問の9割は正解しているってこと、英語力がゼロの状態からはじめて、おおよそ1,550時間程度の学習時間が必要となると言われている。

実は俺の会社では、英検準1級とTOEIC800点以上をとれたら各5万円、英検1級とTOEIC900点以上をとれたら各10万円という賞金システムが数年前まであった。方針が変わって今はそのシステムはなくなっているが、要は10万円もらえるくらいすごい。( ゚Д゚)あと、部署ごとのTOEICのスコアの平均点がボーナス査定に影響するというシステムは健在。

英語力というのはそれ単体では評価されづらいが、何か職業につぶしがきく特技があって、+英語力となるとそれが金になったりする。英語ができる看護師とか、英語ができるプログラマー等はかなり就職先の幅が広がって時給が変わってくるし、よりよい環境で働けるチャンスが大きい。

他にも合格率27%の日本語教育能力検定試験に合格していたり、着付け教師の看板免許を取得していたり、つい取得資格の凄さに目が行きがちだが、みおいちさんの本来のnoteでの目的はnoteで日本人向けに、美しい日本語が分かるのみでなく、しっかり使えるようになる記事を目指している、ということらしい。

資格を取ろう!とかいうノウハウを出してマネタイズをやるという方向性でなく(実際それで稼げる実力も実績もあるのだが)、こういう日本人として基本的な生き方を追及する姿勢、毎日の生活に向き合う品格というものが記事のすべてによく表れている人だと思った。

みおいちさんのマガジン①「着物のこと」

noteで初対面の人の活動内容を知るのに便利なのがマガジン。みおいちさんは10本のマガジンを管理しているが、タイトルを見ただけで大体本人の活動内容がわかるという、かなりすっきりとまとまっている。

彼女の公式ハンドルネームは「みおいち@着物で日本語教師のワーママ」なので、ここではその名前に絡んでいる三作の関連作品を紹介させてもらう。一本目は「着物のこと」。

着物を着る人や、着物が好きな人向けかと思ったが、七五三以来着物にまったく袖を通していない俺が読んでも興味深かった。

冒頭から、たぬきが店の前に置いてあるのは何故か?という雑学から面白かった。有料記事(250円)だが、無料までの範囲でも吉祥文様の話など十分な情報量がある。気になったから俺は結局買ったけど、菊の話が特に好きだった。

みおいちさんのマガジン②「留学生のこと」

今回フリーザ賞を受賞した作品もこのマガジンに収録されている。留学生の冷蔵庫事情の話が面白かった。カルチャーショックというのはポジティブな面もネガティブな面もあるが、単に「自分たちと違う」ですませず、面白おかしく語れる人は国際交流を楽しんでいると思う。

みおいちさんのマガジン③美しい日本語

よく間違って使われている敬語をクイズ形式で説明したり、楽しく綺麗な日本語を学べる記事が多い。

個人的に好きだったのはこの記事。実は俺も最近流行のビジネス書、定番の焼き直しのような中身スカスカで見出しで1ページ使っているようなものはちょっとどうかと思っていたから、我が意を得たり、的な手ごたえを感じた。

そして最近の若者の日本語は、という説教という話でもない。

最近の若い方の文章を読んでいると(中略)ご自分の語彙力を振り返っていて素晴らしいな、と思います。清少納言なんて何でもかんでも「いとおかし」で済ませているのにね。

と、ここで清少納言が出てくるか、という独特のユーモア、現代の若者と古代の若者との比較が面白い(笑)

みおいちさんの総合印象

*丁寧な生き方をしている方。「勉強しなければ」「健康的な生活をしなければ」「もっと日本人として自分の国の文化を知らなければ」という、人類の目標、「こうしなければならない」を全力ですでにやっている方だと思った。

*日本文化の造詣の深さはもちろん、それを英語で説明することも留学生に教えることもできる最強の大和撫子。

*人と関わる文章、コメント欄はフレンドリーで優しい。

難解な資格を取得している人やすごい履歴がある人って、普通の人が普通だと思うことを理解できないところがある。自分に厳しい人は他人には倍くらい厳しい、ということもある。

でもみおいちさんはそうではなく、コメント返しをみていても一つ一つの言葉が丁寧で優しい。乱れまくった言葉が多い記事を上げている俺にも丁寧に接してくれている。記事で自分の主張はきちんと通すが、コメント欄ではその場の空気を読んで、柔軟に答えてくれる人だった。

みおいちさん、素晴らしい記事の投稿の数々を本当にありがとう。戦闘能力はわからないけど、知性や品性が数値化できるならみおいちさんは53万をゆうに超えているはず。