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JOJOの名言と「負ける奴の特徴」

先日参加したきいすさんの漫画名言企画だけど、面白いからもう一本投稿。

実は数日前に、闇金ウシジマ君で参加している。

ただワディの記事のコメント欄ではジョジョの奇妙な冒険の名言の話をしたから、彼女は俺がジョジョの奇妙な冒険で投稿すると思ったらしい。それで上の記事に面白いコメントをくれたから何かもう一本書いてみたくなった。

週刊少年ジャンプの「ジョジョの奇妙な冒険」は実写化、アニメ化もしている大ヒット漫画で特に第三部~第五部が人気。俺は三部が一番面白かった。主人公の性格は、二部のジョゼフ・ジョースターが一番好きだけど。

んで第三部は、主人公ジョースター家の永遠のライバルDIOがこんなセリフを言う。

ほう…向かってくるのか……… 逃げずにこのDIOに近づいてくるのか………
せっかく祖父のジョセフがわたしの「世界(ザ・ワールド)」の正体を試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに………

必死こいた受験生って何だww

なんかこのDIOって、神に近いカリスマ男、みたいな感じで、エンヤ婆さんとかヴァニラ・アイスとか信者の前ではガウンとか着てやたらかっこつけているんだけど、ライバルのジョースターファミリーの前では煽り方とかしゃべり方が男子中学生のそれに近い。多分こっちが素なんだろうな。

そしてDIOは結局主人公に負ける。

名セリフが面白かろうが神に近い扱いを受けようが時を止められようがカリスマだろうが最終的に丞太郎に負ける。

少し話は飛ぶが、「いつやるの? 今でしょ!」で有名な東進の林修氏が、歴史の授業における「負ける人の共通点」って話をしていた動画を観たことがある。そこのコメント欄に「第二次世界大戦の日本軍とか、JOJOの悪役とかそうだよなー」って書いていた人がいた。

歴史の授業での敗者にも、旧日本軍にも、JOJOの悪役にも共通している負ける奴の共通点というのは何か。その敗因は3つ挙げられた。

①「情報不足」

②「慢心」

③「思い込み」

①情報不足っていうのは、戦争においては致命的。この人数でやっていいのか?とかこの資金でやっていいのか?とか、旧日本軍は確かにそういう見通しが完璧に甘かった。よく歴史動画で叩かれている愚将、牟田口のインパール作戦とか、あいつに権力を与えた当時の日本は完全におかしかったなと思う。

ジョジョの悪役も色々悪だくみはしているけど、主人公たちが今までどうやって買ってきたかとかどういう風に策略から逃れてきたとか、そういうことを把握するとかは全然やってねーんだよな。

あ、そうそう、第二部の主人公のジョゼフ・ジョースターもこんなこと言ってた。

だますのは得意だがだまされるのはにが手なようだな
もっとも一万年以上生きてるらしいが おれとだまし比べではりあうのは10年早いぜッ!

自分が騙そうとする内容で頭がいっぱいだから、想定外のことに弱い。他人は自分が脳内で書いた筋書き以外で動くこともある、そのために情報収集ってのが必要ってのをわかってないやつはだますのもあんま得意じゃない。

そして二番目の「慢心」。あ、うん、これについても、三部でじいさんになったジョゼフ・ジョースターがやっぱり言ってた。

相手が勝ち誇ったとき、そいつはすでに敗北している

慢心していると、それ以上に努力しなくなるし、高笑いするのに忙しくて状況把握もしなくなるから隙だらけになる。それ以上学ばなくなるっていうか、修練の反語というのか、人間成長が止まっちゃダメよね♥

そして三番目の「思い込み」。いわゆる希望的観測、ってやつを真実だと思ってしまう、情報不足なのにそれに気づかない追い打ちみたいな感覚か。

ギャンブルで負ける奴とかもそうだよな。何の根拠もない数字を追うとか、「今日こそは絶対当たる!」とか言って有り金を突っ込んじゃうとか。

まあこの三つは何かに勝ちたかったら絶対にやってはダメな三原則ということだが、この逆だったからといって必ず何かに勝てるかというと実はそうでもない。

情報をきっちり調べてもその情報自体が間違っていた、なんてこともあるし、慢心せずに謙虚にしていても、思い込まずにいろいろな可能性を考えていても、負けるときは負ける。

林修氏も「勝った奴のことは見なくていい。ナポレオンとか織田信長とか、歴史上の勝者というのは、運だったり実力だったり、様々な要因や偶然が重なっていることが多いから法則性は薄い」と言っていた。

っていうかこれ、「勝った奴にはこういう法則がある」って言いきってしまうことこそが、情報不足や慢心や思い込みにつながるから断言できないよな。

状況は毎日変わっていくし、情報なんて玉石混交、そういうことがわかったうえで毎日を過ごせば、何かに慢心するのは危険なことだとか思い込んで大事なことを見逃していないか、というサインにも気づきやすくなる。

常に自分の頭で考え続けていて、冷静で謙虚で、隙を敵に与えない奴ってのはしょうもない罠には引っかかりにくいし、常に勝ち続けることは無理でもそのたびに何かを学ぶことはできて、長い目で見て自分の人生には勝利できるんじゃねえかって話。