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リッツカールトンでうっかり誕生祝

先日9月29日、女友達と六本木のリッツカールトンへお出かけした。

食に関心がなく、絶賛テレワーク中でネットと漫画を楽しみに生きている俺が、シャレオツな場所で食事をしてきたという記録を残しておこうと思い、あおはるさんの企画、「サムネをごちそうで彩ろう #食欲の秋だもの 」に参戦させていただこうと思った。


先日、女友達とSNSで話をしていて、たまたま10月2日が誕生日だという話になった。

それならぜひ祝ってやらねば、とこっそりと俺は作戦を練った。
あえてその日は別の約束をして、サプライズで車で連れて行ってレストランで誕生祝することにした。

そこで目を付けたのが、リッツカールトン。世界に誇るというか、何かスゲエと思わせてくれるホテルだが、まだ俺自身行ったことがなかった。これを機会にリッツカールトン童貞を捨てようと思った。

ただ夕食だと、上に部屋を取っているとか下心を持っている風に思われそうなのであくまでオサレなランチという方向性で、最上階のラウンジのアフタヌーンティにする俺えらくね。

ちょうど秋の味覚フェアとかで、フルーツを使った女子が好きそうなアフタヌーンティーのフェアをやっていた。
予約をいれて、誕生祝仕様を頼み、彼女に持ち帰ってもらうためのバースデーケーキも注文した。
プレゼントは…この後どこか適当な場所に寄って選んでもらうのもいい。

と、ついこんな感じで、友達だろうが恋人だろうが、好きな人間に貢ぎすぎてしまうんだよな俺。

noteでもつい好きなクリエイターにサポートし過ぎて時々ビビらせてしまうので、最近はなるべく間隔をあけたり額を抑えたりしている。

そしてついにリッツカールトン東京。
さすが六本木、オーラと格調パネエ。ブランド品が飾られたロビーは格調高すぎてちょっと写真に撮るのが場違いな感じだった、入り口を撮るのが精いっぱい。

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連れて行った女友達はなんだかんだでお嬢様。以前マリオット・インターナショナルの話をしたら会員登録していると聞いていたので、この位ではビビらないだろうと思っていたが、六本木のリッツカールトンは初めてだと言ってとても喜んでくれた。誕生祝と言っていたせいか、東京タワーとスカイツリーの両方が見えるいい席に案内してもらえた。

飲み物を頼んでから、「このたびはおめでとうございます」と誕生日のお祝いプレートが乗った皿が運ばれてきた。驚きに目を見開く彼女。そうそうこれ。これこそがバースデーサプライズの醍醐味。

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しかしアフタヌーンティって、ランチっていうより全メニューほぼおやつでくっそ甘い。

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サンドイッチ等のお食事系は下の皿1枚で、上は全部デザート、追加のフィナンシェやクッキーは全部スイーツ。

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俺自身は普段菓子を買って食べる習慣がなく、(夏にガリガリ君を食う位)会社で誰かがくれる菓子や、長期休暇の旅行で土産に買ってくる郷土菓子がすべての糖分補給源だった。絶賛テレワーク中の今となっては、半年近く取っていなかった菓子類をまとめて摂取した気分。

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それでも彼女はどれも美味しいととても喜んでくれて、一つ一つの感想を丁寧に言ってくれた。女子って食事の半分以上菓子でも平気なんだな。パネエ。

ご機嫌で包装されたケーキを持つ彼女、エレベーターまで見送りに来てくれるサービス。とにかく彼女にとってよりよいバースデーになったなら何より。

エレベーターに入って二人っきりになった時、彼女は本当にありがとう、とお礼を言ってくれた。そして少し意味深な目をしたと思うと、「あのね」と両手で俺に内緒話をするようなしぐさをした。

え、何? 俺に惚れてくれた? と少し期待しながら耳を貸すと、彼女は小声でこうささやいた。

「私、誕生日12月」

えっ。

「…10月2日、誕生日って言わなかった?」
「それ、ガンディーの誕生日」

…ガンディー?

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…そういえば彼女と、youtube動画の話をしていた時だった、誕生日の話をしたのは。好きなユーチューバーの話をした→歴史が自分は苦手だと言った→面白い歴史動画を教えてもらった→ガンディーの話になった…そこでそう、「10月2日が誕生日なんですよね、てんびん座ってバランスのいい性格らしいし、案外当たっているかも」みたいなこと言ったんだよな。彼女とガンディーを混同してしまったとは。

でもガンディーの誕生日把握している奴なんか普通いるか、彼女すごくね。


そして俺に恥をかかせないように、エレベーターでこっそり教えてくれてありがとう…彼女の誕生祝はまた12月別の形で祝おう。でもリッツカールトンのアフタヌーンティはやめとこ、すべてが甘すぎたし、当時の店員さんに「あれ、この人達10月誕生日とか言ってなかった?」とか思われたら色々と切なすぎる。あの手の客商売の人達って案外記憶力いいし、「いやーあれはガンディーの誕生日祝いでした」などと言おうものなら、休憩時間のネタにされてリッツカールトンのスタッフルームで代々語り継がれてしまうかもしれない。

とりあえず、お誕生日おめでとう、ガンディー。

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甘すぎて全部食うのがきつかった俺のフィナンシェはガンディーにお供えしたかったわ。糸車の合間に食ってくれとか言いながら。

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