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(散文b)今日は晴れ

その日はぽかぽかと、少し暑く感じられるような温度だった。

なんとなく感じた視線に顔を上げると、目の前にあの人がいた。
見間違いじゃない、あの人がいた。

色んなものがブワッとわたしのカラダを駆け抜け、手の届く距離にいるその人に触れ、溢れる涙を堪えきれなかった。

なんで、どうしてここに、

「生存確認しにきた、まだここにいるかなって思って来てみたら、いたね」

うそだ、でもほんとうだ、
だって目の前にいる、それが全てだ。

あの時ふと会いたくなったこと、今のわたしのこと、今のこの人のこと、あの付箋のこと。伝えたいことがきちんと言葉になって出てきたのは、きっと今頑張れているから。

この人はもう、あそこにはいないらしい。一緒に過ごした時間がなくなったわけではないけれど、やっぱりなんだか寂しかった。
それでもまだ歩み続けているこの人は、やっぱりわたしにとっての憧れで、目指す人に変わりはない。

今このタイミングで会えて良かった。


聞こえたのかな、この声が。






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