「趣味の話題」は果たして無難か?

 職場でお昼ごはんを食べていて、ふと同僚が前いた会社の研修の話をした。

 隣に座った人(もちろん初対面)と何か話題を見つけて自由に10分間語り合う、という雑談スキルを磨く訓練のような課題があったらしい。とりあえずその同僚が隣に座った男性に「趣味は何ですか?」と聞いてみると

「競艇です」

という答えが返ってきて同僚(当時20歳女性)は、そんな「私もなんですよ~」という返事は9割方返って来なさそうな答えを平気でする人間との残り9分何十秒間かの会話に四苦八苦した、と怒りの思い出を語っていたのだが、で、私も笑いつつその返答の暴投ぶりに呆れていた、のだが。

 私もかつて、冷やかし&やる気ゼロで出掛けた婚活パーティーで「休みの日、何してますか?」とたずねられて

「大衆演劇観に行ってます」

と答えて相手を凍り付かせたことを思い出して、人のことは決して言えない、と反省したのだった。

 趣味、や暇な時に何をしているか、という質問は正直に答えて、或いは答えられてしまうと意外と一気に沈黙が訪れる地雷なのかもしれない、という話。

#コラム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?