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【うなぎのう】鰻 にしはら

この世の中で「幸せ」を一番感じることができる食べ物とはと問われたら、僕は「うな重」と答える。今までにどれくらいのお店で食べただろうか。これからどれだけ食べることができるだろうか。そう考えるともう残された時間は少ないかも知れない。うなぎが絶滅危惧種として食べられなくなると言われて久しい。この命が尽きるまでに思い残すことなく「うな重」を食べておきたい。

そんなこんなで今回は大阪では屈指の有名店「鰻 にしはら」に行く。何年もずっと「行こう行こう」と思いつつ、気持ちの中で勝手に敷居が高いという思い(というか予約の電話が繋がらないだけだけれど)があって今日になった。

お店:鰻 にしはら
場所:大阪府大阪市中央区北新町4-12

にしはら店内カウンターから

娘の卒業祝いを兼ねてふたりで訪問。
老夫婦が経営していると勝手にイメージしていたが全然ちがった。恰幅のいいご主人が一人で切り盛りしている、カウンター5席、4人テーブル一席というこじんまりした店。店内は清潔であちらこちらにかえるグッズなどがあって可愛らしい。

初訪問の際は「鰻重」か「鰻丼」一択という主義だが、お祝いもあるのでビールを注文。乾杯して骨せんべいをあてにする。すぐに店は満席になる。みな予約客。予約しているとほとんど待ち時間がない。しばらくするとお楽しみの「鰻丼(大)」がやって来る。

すでに乾杯済みの骨せんべい
うな丼:大(一匹半/漬物・肝吸付) 6,400円

待っている間に山椒を確認。粉山椒と粗挽き山椒のふたつがカウンターに用意されている。どちらも新鮮なものだった。目の前に届いた鰻丼、串の跡が綺麗な鰻蒲焼。ふつう蒲焼はタレがどっぷりかかっているイメージの多いが、関東風のにしはらのそれはほんのりとした見た目。見た目通りの繊細な味付けだ。スプーンが用意してあるのはお箸で蒲焼の身がすっと切れるほどふわふわで柔らかいからだ。

とにかくふわふわだ。

個人的には暖かいうちに食べるのが基本。娘に「食べるの早すぎ!」と言われるが一気呵成に食べ尽くす。漬物もいい塩梅の塩加減と粘り気で抜群の相性だ。個人的な好みを言えばもう少しご飯がやわらければと考えたが、鰻の柔らかさを考えれば妥当適当なところ。次回はゆっくりと一人で来てみたい。

娘はうな丼:中(一匹/漬物・肝吸付 4,500円)を注文していたのだけれど量が多かった様子。なので引き継いで食べる。冷えても美味しいなと思いつつ、やはりうな丼はあたたかいうちに食べるのが最良だと実感。

鰻一匹半


了。

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