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心の中の記憶 1

5月9日

娘から通学途中に電車の中で倒れたとLINEがきました。本人からの連絡だったので、駆けつけなければという気持ちはわきません。

ああ、娘が再び社会生活を送り始めたと強く感じた瞬間でした。あの子が社会に出ていることに対する喜びが、心配よりも勝っているという発見でした。
中学1年生の6月から顕著に動けなくなり、2年生から児童精神科で処方される薬をのみ始め、同時に母親である私も寝込んだり叫んだりの日々は、通り過ぎたなと感じました。

現在、息子は中学校に足が向いていません。私にとっては完璧な存在の校内フリースクールにも、通学する気持ちはありません。
友達と遊ぶことが1番好きな息子が、友人と会う喜びと天秤にかけても家に居ることを選んでいる。
娘とはまた違う種類の息子の選択を、私は受容しながらも、まだ揺れることもある自分の心に気付きます。

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