Kyokichi

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2023年BESTアルバム50

　2023年の音楽を振り返りたかったらこれを聴け！という50枚を集めました。今回紹介する全50枚のうち10枚以上が何らかの形でドゥーム/スラッジ/ストーナーメタル関連の文脈で語ることができることなど、2023年はドゥーム系が豊作な年だったような気がします。またそれ以外にもヘヴィミュージックを中心に実験的な作品が多くラインナップしております。 1. Loraine James / Gentle Confrontation 　今年の1位はやはりこれでしょう。過去作に比べて幽玄

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    • 【短編小説】二つの出来事

      　一人暮らしをしばらく経ったある日のこと、外出先でスマホが鳴った。実家からの着信であった。 「もしもし、今日役所から障害者手帳の更新通知が来てたんだけど、お前は本当は健常者なんだから送らなくていいよね？」 　いや、それは困る。早く送って欲しいということを伝えると、 「いや、お前はまともな人間で健常者なんだから、いい加減甘ったれてないで普通の人みたいにちゃんと生活しなさい」とのこと。 　それからしばらくやり取りをしたが埒が明かず、どうしたものかと思いながら自宅であるアパ

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      • 2022年BESTアルバム50

        1. Rival Consoles / Now Is 　イギリスはロンドンのサウンドプロデューサーによる作品。情景的なメロディを重視したアンビエントテクノだろうか。寄せては返す波のような、止むことのない大粒の雨のような、またそれらに侵食される砂岩のような光景。年齢は37歳とベテランというわけではないが既に確固たる作風を確立させていると言えるだろう。本作は近年の社会情勢等を反映して作られているらしく、例えばコロナ禍における孤独感などが発想の根底にあるらしいがそのへんは聴いてい

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        • 引ったくり

          　私は空を飛べる。 　と言っても鳥やコウモリのように羽ばたきによって自由自在に飛ぶのではなく、モモンガやトビトカゲのような滑空に近いのだが。 　飛びたいと思ったときにはまず数メートルダッシュし、そのまま両腕を横に突き出し地面を蹴り上げる。それによって20mほど体を浮かせたまま移動することができる。そして次に着地する瞬間にまた地面を蹴り上げまた飛び上がり、これを繰り返すことで事実上半永久的飛行が可能になる。さらに上昇気流を捕まえれば滞空時間を伸ばすことも可能だ。また応用技とし

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        2023年BESTアルバム50

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          2021年BESTアルバム50

          2121年も終わり新年を迎えることになりました。去年は個人的には諸々の事情もありどちらかと言えば不本意な一年でしたが今年はそれを挽回できるようなんとか頑張りたいですね。 というわけで2021年のアルバムベストを紹介していきます。これはランキングというわけではなく、個人的に印象に残った作品をランダムに並べていったものです。 1.Ziúr Antifate ベルリンを拠点としているプロデューサー兼DJの作品。その音楽性は非常に実験的で何かしらのジャンルにカテゴライズすること

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          2021年BESTアルバム50

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          地下トライアスロン（短編小説）

          　僕の家は、祖父の代から小さな出版社を経営している。 　小さいながらも自社ビルを所有しており、その一階部分は家族の居住スペースとなっていた。その都合上、僕は小さな頃から日常的に会社に顔を出していた。 　従業員はそれほど多くなかったが、その中に一人、もう20年近く勤務しているSさんという女性がいた。彼女の息子は僕と同じ中学に通う2学年上で、中学生ながら「地下トライアスロン」で国から強化指定選手に選ばれていた。 　地下トライアスロンは昨年のオリンピックから正式種目となってお

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          地下トライアスロン（短編小説）

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