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戦メリをBLでくくらないで①

お盆あけしょっぱなからハードな作業をしています!ウオオ!
空き時間にバイトの書類をつくり(家でやれよ)ミスをみつけアワアワしたけれど仕方ないので謝ることにします。しかたねーのだ。
作業の合間合間に戦場のメリークリスマスのことを想い、自分の一回目の感想を見直そうと思ったらねーんだよなそんなものは、どこにも。

なんで?????

おそらく、一度目の鑑賞(今年5月8日)の私は「分からなかった」のです。それには、キャストの台詞の聞きづらさもあるのですが。
何もわからなかったけれど、「何か」すごかった。そんな思いを抱えて帰り、過去に感想を書いているブログやnoteを読み漁って、少しずつ理解していき、一週間も経つ頃には「なんで私1回しか見に行けなかったの!?」「坂本龍一って!?デヴィッド・ボウイってどんな人!?!?」「とりあえずYMO聞いてみるか……知ってる…………!」「はっぴいえんども聞いてみるか……(何故ここに至った?)」ってな具合でこの三か月、片時も頭を離れてはくれませんでした。
しかも、その時(5月頃)は全国で盛んに上映されていたこともあり、サブスクリプションで見返すことができなかった。ブルーレイを買うにも(そのときバイトできておらず)金銭的余裕があんまりない。このぐらぐらした思いは、戦メリ+愛コリのHPで「福井でまた上映するよん」って知るまでずっと煮立たせてきたのです。本当にありがとう。
ちなみに今は、アマプラで見れます。コロナのこともあるし難しい人はぜひ↓

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07L34VPCD/ref=atv_dp_share_cu_r

それでね、私が戦メリに興味を持ったのってとても不純なところからだったんです。愛のコリーダを見に行こうと思っていて、公式ツイッターを見たら謎にBLっぽい絵がRTされまくっている。これは……一体……????調べてみると、こちらも修復されて上映する戦場のメリークリスマスのものらしい。なに、そういう映画なんですか……???(そういう=男色)
じゃあ、行ってみるか……と前日の夜とかに決めた記憶があります。本当に最低。やめてください。今の私だったら止める。でも見に行ってくれてありがとう。人生変わった。

見て以降、「違うんだよ……セリアズとヨノイ大尉の間はBLとか萌えっていうちっぽけな言葉じゃあ、表せねえんだよ…………」と言っています。ずっと言っている。戦メリは戦争映画です。戦場に置かれて、男同士の友情がより強く、多少ねじ曲がってでも結びつく。ねじ曲がるんです。落ち着いた相互理解ではない。支配するものとされるもの。普段であれば分かり合えるかもしれない関係性が、おかしくなる。まあ、戦争をやってた時代の考え方なんておそらく理解できないのが当たり前なんです。平和な時代に生まれた、私たちなのだから。

さ。
順を追って書いていくぞ。
少なくとも私は、セリアズとヨノイの関係性はBLにあてはめられるものではないし、ハラ軍曹とローレンスだってステレオタイプな友情ではない、と言いたいのです。

冒頭。カネモトの処刑。オランダ兵を犯したから。ここでも、ねじ曲がっているんですよね。
カネモトがデ・ヨンを愛していて、無理やりしてしまったのか、それとも戦場での生存本能とかで性欲が爆発してしまったのか定かではありませんけれど。ともかく、ここでは残念なことに「同性愛は罰せられるもの」なのです。なんて世の中だ。
そこに颯爽とやってくる大尉。この時点では冷静。それでも、報告せずにカネモトを処刑しようとしたことを咎めます。大尉のあるべき姿だ。勿論、男性を好きになることがどういう未来を運んでくるかも理解している。
大尉がまともなのは、ここまで。

続いて裁判シーン。どうやらイギリス人の有能な奴らしい。
ここでヨノイの運命が変えられてしまう。初見ではびっくりしましたよ。みんな見て。見た?見ましたか?
一目ぼれの描写、少女漫画か……?ってくらい、かなりしつこく撮られている。ごめんなさいね、ここまでで1500字を越えるなかなかの文字数で書いていて熱量があるのは分かっていただけると思うんですけど、あの、どうしても笑ってしまいそうになるんですよ……なんでだろう……??誰か私の脳みそを切り開いて解明してほしい。罪状を読み上げられているのに上の空、その目が、唇が「あの兵士、かっこいい」って語ってしまっている。その映像が少しずつアップになっていって、極めつけはヨノイを演じる坂本龍一自身が作曲したBGM。

ずるいのですが??????
この裁判シーンはとにかく、ヨノイがセリアズに一目惚れする。それがずっと描かれている、ようにしか見えない。
凛々しい英国軍人の言葉に、どうしようもなく惹かれていってしまう彼はその後苦悩し続けるのです。そりゃそうだ。だって偉い人は、処刑しようとしているんだ。なんとかして食い止めないといけない、と考えているでしょうね。
セリアズはいたって普段通り。一目惚れしたヨノイと違って、じわじわ惹かれていくみたい。ただ、こっちは「ここまで分かりやすい描写」はないです。だから、私は1回目の鑑賞ではあのラストシーンが、よく分からなかった。

セリアズは銃によって処刑されると告げられます。
が、彼は撃たれる際の目隠しを拒否。死を恐れない、むしろ死を望んでいるように見えなくもない。最後まで輝き続ける瞳。一斉に放たれる銃弾。
「やられた」
後ろから歩み寄るヨノイ。
ここも初見では理解できなかったんですよ……ヨノイは、何故だか、空砲によって偽の処刑を行い、命乞いをしなかった!彼を俘虜にしましょう!……ということらしい。ほーん。めっちゃ好きじゃん。

そしてヨノイの思惑通り、セリアズは俘虜となるのですが……。

セリアズとヨノイをBLでくくらないでと言いたいのに、全然うまくかけない。申し訳ないです。
あと、体力がなくなってしまったので一旦ここで切ります。バイトに行かなければのため…………。
しばらく、頑張って頭をまとめてみます。難しいよ。語彙がないよ。

ポストカードセットAに入っているヨノイ大尉の横顔、めちゃくちゃかっこいいな…………。