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おもちのコロナウイルス入院記①(陽性判定〜入院)

我が家のおもち(1歳10か月)はランゲルハンス細胞組織球症という血液がんの治療中です。化学療法で免疫が弱っているため、感染症には注意を払っていましたが、このたび新型コロナウイルスに感染して入院することになりました。
こちらでは現在進行系で入院しているおもちの状況をお伝えするとともに、基礎疾患をお持ちのお子さんが今後入院されるときの参考になればと思い、経緯を記します。

2023年1月17日 PCR検査で陽性判定(感染0日目)

コロナウイルス感染が発覚する数日前からお腹が少し緩めだったおもち。周りで胃腸炎が流行っていたので、保育園でもらったのかなぁと軽い気持ちで考えていました。
私は1月中旬から出張で家を空けていて、朝旦那さんからの電話で微熱であることや、なかなか起きてこず、起きてもしんどそうにしているから病院に連れて行くと伝えられます。
その日はたまたま午後から客先訪問の予定だったのでホテルで仕事の準備をしていると、旦那さんからノロウイルスとアデノウイルスが陽性だったとLineが入りました。
あとから主治医に聞いたのですが、これらのウイルスにWで感染することは普通のお子さんでは珍しいそうです。おもちのように化学療法を行って免疫が弱っている子どもは、流行りの病を複数感染することもあるよう。
ノロウイルスとアデノウイルスに感染すると保育園を休まなければいけないため、仕事の合間を縫って保育園に電話していたら、今度は念の為検査したコロナウイルスも陽性だったと連絡が入ります。現時点(2023年1月)でコロナウイルスは二類感染症のため、濃厚接触者である私は客先訪問できなくなり、帰宅。
自宅に帰ると食欲もあり、ご機嫌に過ごしているおもち。感染してても子どもは症状が軽症で済む場合もあるし、偽陽性の可能性もあるなと思いながら、その日は床につきました。

2023年1月20日 夜間救急外来受診(感染3日目)

徐々に食欲がなくなり、大好きなバナナやヨーグルトすら食べなくなったおもち。お昼寝したまま4時間起きてこなかったり、ストローマグ一気飲みして尿崩症じゃないかとヤキモキしていた水分も、ほとんど摂らなくなりました。
この日は朝から「痛い痛い」と号泣。どこが痛いのか聞いても答えてくれず困っていたところ、嘔吐。何度か病院とやり取りしたうえで、夜間緊急外来を受診しました。

座り込んで「痛い痛い」と泣き続けるおもち。為す術もない。

血液検査の結果、1月17日には7だった炎症の数値(以下、CRP)が12.3と増加したため、汎用的に効く抗生剤(クラバモックス)を処方。さらに採血して血液培養で菌が血中に蔓延していないか調べてもらいました。心配していた脱水症状は、採血時に涙をポロポロ流していたので大丈夫だろうとのことで、この日は帰宅しました。
(本当は点滴したかったけど、点滴入りにくいおもちは針が入らず断念)

2023年1月24日 救急外来受診(感染7日目)

東京都から借りたパルスオキシメーターで気だるそうに血中酸素濃度を測るおもち。

コロナウイルスに罹患してから東京都がパルスオキシメーターを貸してくれました。毎日値を測っていましたが、この日の朝急に血中酸素濃度が88〜94%の間を遷移。連日99%以上はあったので、まさかこんなことになるとは思わず、慌ててフォローアップセンターに電話。詳細は省きますが、たらい回しにされた挙げ句、判断が全て「上席に確認しますのでお待ち下さい」だったため、最初からかかりつけの医大に電話したほうが良かったじゃん、、と後悔。
結局、再び救急外来受診。血中酸素濃度は99%。大人用のパルスオキシメーターは子どもの指には大きく、正確に測れないことが多いそう。血中酸素濃度に異常がないことと、血液検査の結果CRPが10.3と前回より減少したため、ピークは過ぎたのではないかと自宅に帰されました。
通常コロナウイルス感染者の隔離期間は7日ですが、熱と下痢が続いているため保健所と主治医に相談。インフルエンザと同じ「熱が下がってから3日間」となり、隔離期間は延長となりました。

後日、区が子ども用アタッチメントを貸してくれました。とても測りやすかったです。

2023年1月28日(感染11日目)

相変わらず熱は下がらず、咳や就寝時の嘔吐、食欲不振が続いていたおもち。少しでも食べたものがあればそれを買ってきて与えるなどしましたが、一向に症状は改善しませんでした。
おもちは基礎疾患持ちのため、MyHER-SIS(新型コロナ健康状態入力フォーム)に毎日入力し、その内容を見てほぼ毎日区の保健所の方が電話で状況確認してくれます。大抵「様子見ですね」と言われて終わるのですが、この日の保健師さんはいつもと口調が違いました。
「お母さん、さすがに基礎疾患があるとはいえ、11日間お熱も下がらないのはおかしいです。今はコロナウイルスも落ち着いているので、入院調整させてもらえませんか?」と。
毎晩咳き込んで嘔吐したり、苦しくて泣くおもちの看病で睡眠不足が続いていたため、正直入院させてほしいと願っていた私たち。保健所に入院調整してもらえたお陰で、ようやく入院できることになりました。

保健所が入院手配する場合は病院まで送迎がつきます。オムツなど入院に必要な荷物を持参する必要があったので、とても助かりました。

入院編に続く

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