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女30代おひとりさま鶯谷 南北さんぽ

1、一時的なおひとりさま状態

 キッズが日帰りでおばあちゃんと田舎の別荘まで日帰りであそびにいくというので、丸々1日フリータイムになった。ラッキー☆彡

 こういう天から降った「一時的なおひとりさま状態」って、何しよう?って深く悩むほど、あれこれできるわけではない。気になる街のおさんぽが、わたしにはちょうどいい。

2、地球にキックする女児

 こないだキッズと歩いたばかりの道を、もう一度ゆく

 あの日は、DQウォークをプレイする小6息子にスマホを渡しっぱなしでカメラ機能をさわれずにいた。きょうは、いつでもスキなときパシャパシャできる。西日暮里駅(どこの出口か忘れたけど地上にでてすぐマクドナルドとセブンイレブンのあるところ)から開幕10分ほどは一度通った道をなぞっていたが、脇道にそれたほうがなにかありそう感がぷんぷんして、方角さえ合ってりゃいいやとおもってザクザクまがってふらふらした。

 日暮里駅まで来ると、駅前のタクシー乗り場でギャン泣きの女児がいた。おそらく順番待ちだったとおもわれるが、先に乗り込もうとしている「その子とは無関係の家族」および「本来のじぶんの家族」に訴えかけるような、けたたましい叫び声をあげている。

 コンクリートをげしげし踏みつける地団駄は、「だれか!反応!してよ!わたし!いま!泣いて!るでしょ!」と言いたげな強さだ。ぎょっとしたのは、身内であろう人々が完全にそっぽを向いて放置していたことだ。他にもお子さんがいるようだったしカンシャクのあいてをするのが面倒でほうっておいたのかもしれない。……地球にキック。あの子の苛立ちやかなしみは、すべて彼女の足元にある我らがアースの一部だけが受け止めていた。

3、台湾B級グルメ『官財パン』

 鶯谷(うぐいすだに)駅のまわりは、丹念にさんぽした。一目ぼれしたのが、駅の南口から坂道を下って急勾配な階段をおりたところにある緑のトンネルのなか(長ぇ!)にあった『あげパンの店』看板だ。実際の店名は、『KANZAI PA~N(カンザイパン)』という。

 実は、あげパンの種類(具材の組み合わせ)がめちゃめちゃある。お店の目玉商品である『官財パン』以外の(メイン)じゃないほうメニューも試してみたいところだ。

4、JR東日本いわく「〇〇の街」

 鶯谷(うぐいすだに)といえば南北に広がっているラブホテル街だよな、とか、東京キネマ倶楽部が毎月主催する『デパートメントH』(デパチ)が知る人ぞ知る変態さんいらっしゃいイベントとして有名だよな、とか個人的にはおもうのだけど、JR東日本さん的には『散策の街』が正解らしい。

 街の公式っぽい貫禄のある鉄道会社がそういうなら……とおもい、『官財パン』をもぐもぐしながらさらに歩いた。

 鶯谷(うぐいすだに)駅の南口・北口を行ったり来たり。

 なにかおもしろいモノはないかな?と、スマホ片手に路上をうろうろする女30代おひとりさま状態なわたしの歩みと、線路沿いにあるラブホ各店の「フリータイム」価格を一軒ずつチェックしているふうの男40代ソロウォーカーの動きが完全に合致してしまい、ふいた。行動だけはマッチングアプリ以上のマッチング率。

 件の男性がツレに見えなくもないスピード感のなか、Tバックがギッシリ詰まっているらしい『ランジェリーガチャガチャ』1回500円を発見してしまう。やるの? ねえ、それやるの? って声がきこえそうな距離を保たれるので写真だけ撮ってあわててその場をはなれた。あと、クレスタにRTされて少々あせった。なにしとんねんワレコラ!(愛情を込めて)

 『クニちゃん薬局』の中の人だったのかわからないけど、道に人影がなくなるまでシャッターチャンスを見計らって微動だにしなかったわたしを怪訝な目で見る青年がいるなかスマホで撮影したロゴがこちら。

5、代々々木ぱいせんからのタレコミ

 きょうもげんきにさんぽした。おわり