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【映画ブレイブストーリー/原作:宮部みゆき】主人公ワタルが最後に、女神様にお願いしたこと。

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 素晴らしいシーンだと、今でもボクは思っています。映画化されるずっと前に、上中下巻の3部にわかれていた小説を買って読んだことがあり、その当時は表紙も普通で、どんな内容か気になって読みました。

 で、その時に思ったんですよね。これはきっとアニメ映画化されるって。映画化されて、早速観てみたら、小説を読んでいる時にイメージできていた光景と、そう大して差が感じられず、そのことがボクは嬉しかった。

 というのも、文章表現に、情景が細かく描かれていてイメージしやすかったからです。このストーリーは、現世を「うつしよ」、異次元の世界を「ビジョン」と呼んでいて、主人公ワタル、登場人物ミツル、それぞれが現世で起きた不幸を受け入れられず、それでも運命を変えたいという思いでビジョンへ旅に出るのです。

 リアルの世界で自身に起こる全ての出来事は、結果論として運命だったのだと受け入れるか、それとも、それらの現実を受け入れることなく現実に抗って生きるのか、そういうような中身になっています。

 学びの場は、仮想空間でも夢でも何でもアリで、それらを如何に現実の世界において自ら活かしていけるか、その結果、運命は変えられるか、いや、変えられない。しかし、未来は創ることができる。

 もしどうしても誰かの力に頼らざるを得なくなったとしたならば、私利私欲のためではなく、自分がもっとも大切にしている人たちの幸せを願うことで、それによる自身の幸福度の向上を図りなさい。そういう意味のストーリーになっています。

 下手に宗教信者になるよりも、自らどんなことからも学ぶ姿勢と、誰に対しても腰低く、敬意を払って接することを大事に生きることの方が、自分だけではなく、周りの人たちもより幸福に近付けるようになるのだと、ボクは学びました。

 ハッキリ言ってしまうと、「キミの名は。」も架空のストーリーであり、朝起きると別の異性の体の中に男である自分の魂が入り込み、一方でその女性の魂が自分の体の中に入り込んでしまうようなことは起こり得ないことかもしれませんが、世の中には、LGBDで悩み苦しむ人たちがいて、彼らは、生きていく中で、自身の性別や性に対する認識に違和感を感じていき、どこかのタイミングでハッキリと出生時の性別とは違う別系統の性であることに気付かされる人たちです。

 彼らに対する正しい認識はもっておかなくてはならないし、自分には関係ないなどと無神経な捉え方に慣れてしまうと、偏見の目でしか人を見られなくなってしまうのではないかとボクは思っています。「キミの名は。」には、そうしたメッセージ性が強く感じられ、「自分は何者なのか」ということを考えてみる機会を与えてくれたように思います。必ず、どんな作品にも学びがあるという前提認識でいれば、一方通行な見方・考え方に囚われることなく、柔軟に人生を生き抜くことができるのかもしれません。

 今回の「ブレイブストーリー」にも、そのような一面が垣間見られます。もし、まだ観たことがないという方がいらっしゃいましたら、是非観てみてください♬オススメです♬以下のリンクからどうぞ。ちなみに、主題歌は音が消されています。

 さらに、英語字幕が表示されますので、英語に興味のある方は、そちらも注目して観てみてくださいね♬便利な世の中になったものです♬アニメで英語を学ぶことができるとは!


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