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デカい目標を立てる前に。

 うーん、なんか、面倒だなー。

 やりたくないなー。

 いきたくないなー。

 もうちょっと寝ていたいなー。

 なんで毎日こう面倒なことが多いんだろう・・・。

 って、思ってしまう人ってめちゃくちゃ多いんですよね。

 っていうか、多くて当たり前なんです。

 それが「生きる」ってことですからね?

 面倒なことも、辛いことも、悲しいことも、苦しいことも、まぁーったくない人生ってどう??

 リアルにイメージできます??

 できませんよね??

 だって、ほとんどの人たちが「過去」に縛られて今を生きていたり、現在のアレやコレやといった「現実」に縛られているから。

 何に縛られているかを認識出来ている人と認識できていない人、双方に共通していることがあるとすれば、「自分を縛り付けている何かを切り離すことができるか」という課題です。

 なんかね、過去の歴史を振り返ると、いつの時代も、何とでも言い訳出来てしまうんですよね。

「今はこういう時代だから」「これが社会の常識だから」「会社の決まりだから」「お金がないから」「忙しいから」「時間がないから」「弱いから」「面白いことが何もないから」「やりたいことが見付からないから」「勉強が嫌いだから」「動くの面倒だから」「嫌いなヤツがいるから」「仕事が辛いから」「何をやっていても楽しいと感じられないから」「寂しいから」・・・。

 時代、社会の常識、会社の決まり、お金が、忙しい、時間が、弱い、面白くない、やりたいことがない、勉強嫌い、面倒、アイツ嫌い、辛い、楽しくない、寂しい、これらのワードって口に出すと気が晴れるような気がするんでしょうか??誰かに話を聞いてもらうってことはメンタルに有効らしいけれども、いつまでもそんなことやってても逆にメンタルに悪影響を及ぼすようになるし、実際に、話を聞いてくれている人が精神を病んでしまうケースもあるほど、あまり良いとは言えない、むしろ、限度を超えると他者にとって害になってしまうこともありますね。

 そう、「木乃伊取りが木乃伊になる」という感じですかね。全く逆の意味で言えば「情熱は伝染する」という意味合いになるのかなと思いますが、人の心の持ちようというのは、時に他の誰かに影響を及ぼしてしまうことがあるってことを一体どれだけの人たちが正しく認識しているのだろうかというのがボクの疑問。

 一時的には良いかもしれないけれども、ずっとはダメで、結局は自分の意思と判断で立ち上がったり行動を起こしたりしなければならないってことは極論として揺るがない。「時には自分が自分と向き合ってあげないと魂が可哀そうだ」という考え方を持つことも大事だと思います。

 ボクがどうやって自分と向き合っているか、特別なことは何もしていません。ただ、「noteに思考を言語化する」というだけのことです。文章作成は、自分が自分の思考を自分で言語に落とし込む作業であり、書きながら、自分の文章を何度も何度も反復読解しながら、続きを書き続けていくのですが、これほど自分と向き合える作業はないなと思っています。

 でも、中には「文章作成苦手だなぁー」という苦手意識が根強い方っていると思います。そういう方々にピッタリの方法は、メモ紙でもチラシの裏でも何でもいいので、「今現在の自分がどんなことに縛られているのか」を思い浮かぶ限り箇条書きにしてどんどん書いていくのです。

 書きながら、思い付かないこともあるかもしれません。そういう時には無理に書こうとせず、思い付いた時に追記していく感じでも全然OKです。1か月間、このテーマに集中して、自分が何に縛られているかを書いていくと、10個なり20個なり、人によってさまざまに「縛られ事」が列挙されていくと思います。

 とりあえず全部書ききったかなと思ったら、MAXからMINIMUMまで、全ての項目を順に並べてみるのです。単語カードなんかに書くのがいいかもしれませんね?ExcelでももちろんOKです。Excelなら、左の列にナンバーを1から順に入力していって、数字の右側にMAXから順に縛られ事を入力していくといいでしょう。昇順・降順で順位を逆に切り替えて眺めてみるのもオススメです。

 あー、自分てこういうことに縛られていて、上位5位のこういうことに縛られているんだなぁーという自己認識を明確にすることで、次の思考へ移ることができます。

 「どうして縛られていると思い込んでいるのだろう」と考えてみてください。人が縛られていると感じる時というのは、反対に「期待している」だったり「求めている」だったり、現実とは真逆の心情であることが見えてきます。

 では、「どうして求めてしまうのだろう」と考えてみてください。ここでハテナが浮かぶ人は、ハテナが浮かんだ縛られ事をとりあえず切り離すことを意識してみてください。もし、切り離すことができたとすれば、縛られているというこれまでの思い込みはその瞬間に無効化することができます。

 アルコール依存症、ギャンブル依存症、ニコチン依存症、などなど、依存度の高いものを切り離すということは、人間の理性ではなかなかコントロールの効かない症状らしいので、これは、無理にその場で我慢するというようなことをしないことをオススメします。辞めるならば、医師の診断の下、適切な脱却方法を実行することが大切です。無理にガマンしてしまうとメンタルがダメージを受けることになり、結局リバウンドみたいな感じで以前よりも依存してしまうケースも起こってしまうようです。

 「自分が何に縛られているのか」ということは、「自分が何を求めているのか」ということの裏返しであることは皆さんも認識出来ると思います。それがわかっていても、人は「希望的観測的思考」を働かせてしまうので、「あーだったらいいのに」「こーだったら〇〇できたのに」など、後悔にも似た思考が延々と続くことになります。いずれ、思い通りにならないことに嫌気が差し、爆発してしまうというのは最悪のケースです。

 「期間を決めて縛られ事をとりあえず切り離してみる」ということを、「検証」という名目で試してみてください。そして、検証している間に、自身の心の変化、体の変化、思考の変化をじっくり客観的に観察してみてください。「あー、このタイミングでほしくなるのか」と。日付や時間なども記録しておくといいかもしれません。その時に取った行動なんかも正直に記録していくといいでしょう。自分ですることができない人は家族や友人などに声掛けしてもらったり記録してもらったりするといった方法もいいでしょう。

 人は、満たされていることに関してはあまり深く考えなくなってしまうので、「自分を縛り付けていること」「満たされない時のこと」を必然的に考えてしまうのです。イヤなことは考えたくもないはずなのに、承認欲求が邪魔するんですよね。こんなことに悩んでいて、こんなことを我慢していて、こんなことを頑張っている、あらゆる自分の苦労という苦労を誰かに理解されたいという承認欲求が、縛られていると思い込んでいることをさらに助長するのです。

 自分と向き合う時間というのは、一般的には瞑想などと言われますが、少し意味が違うように思いますね。瞑想とは、ただ、静かな空間で目を閉じ、数分間をジッと過ごすことですが、その間、自ら思考を働かせることなく、「ただ目を閉じた状態をキープする」というだけのことなので、何も考えなくていいのです。それでもなお、とあることを考えてしまうという場合には、頭をもたげる何かしらの要因・原因が思考の中にイメージしているのです。その反対も然り。良いこと、楽しかったこと、嬉しかったことを考えてしまう人もいるかもしれません。

 しかし、瞑想中どうであれ、目を開けるまでは、自然に身を任せるつもりでただジッと目を閉じておくのです。

 たったの数分間で構わないので、毎日やってみてください。特に、パソコンモニターやスマホの見過ぎでドライアイになってしまっている人は、目を休める効果も同時に得られます。光を遮断し、暗い状態の時間を数分間だけ設ける習慣を毎日持っておくだけで、同時に「気持ちを落ち着かせる時間」ともなるのです。

 はい、目を開けて、縛られ事リストに目を向けてみてください。「縛られていることの上位5個」に目を向け、少し見つめてみてください。そして考えてみてください。「なんで縛られてたんだろう」と。そして「縛られる必要は・・・ないな」と思ったら切り離し成功です。

 切り離せた縛られ事はリストから削除してください。そして、改めて、縛られ事リストの順位を、その時思う順序に並べ替えてください。

 とりあえず、「自分と向き合う時間でこれだけをやってみる」を毎日やってみてください。徐々に、今まで自分が思いこんでいた縛られ事から自分の魂を解放していくことができます。

 メンタルに優しく、自分の魂に優しい心情というのは、「これでいいのだ」と思う回数を増やすことです。バカボンのパパはスゴいのだ!!一般的に人が悩みそうなことや縛られそうなことについて、自分が「ま、いっか♬」と思えることは、自身を幸せに導く思考法だとボクは思います。

 「メンタルを安定させることこそが人生を豊かにする」というのがメンタリストDaiGoさんの言葉です。間違いないなぁと思います。メンタルが安定すれば、思考も正常に働きやすくなります。すると、今まで気付けなかったことにも気付けたりすることもあります。気付けることは、閉ざされた思考のいくつもの扉のうち、どれかを開くこともできるかもしれません。

 メンタルを安定させることに意識を向け続けることで、少しずつ、「自分を信じる」という力を鍛えることにも繋がっていきます。ある程度、その力を鍛えることができれば、「やりたいこと」が見付かり始めるし、「楽しい」とか「嬉しい」とかいう本来の感情が正常に機能し始めます。

 多くの人たちが周りの人間たちの顔色や機嫌や選択や行動を参考にしがちです。自分の頭で考えることをしなくなり、誰かのそれらに便乗して人生を生きることに慣れてしまうと、必ずどこかで常識や決まり事、お金や仕事に関する古い概念、過去のアレコレ、現在のアレコレなど、多くのことに縛られてしまっていることに気付き、耐えがたい思いに陥ってしまうのです。

 そして、自分の持つスキル・能力・才能を自ら殺してしまうのです。他の誰が悪いわけでもなく、いつの間にかネガティブな思考をするように自分を導いてしまっているのです。事実、誰かが原因だったり、出来事が原因だったり、場合によっては「運が悪かった」と思い込んでしまったりするのかもしれませんが、物は考え様、頭とハサミは使い様、柔軟な思考を機能させるために、メンタルを安定させることに専念することが何より大事なのです。

 基本に忠実であること、そして、応用が利くこと、どちらもメンタルが安定していないと難しいでしょうから、よく食べ、よく寝て、よく動く。悩むヒマもないくらいにとにかく動く。それが誰にとってもベストなコンディションであると思いますが、仮に現在そうではないとしても、「これでいいのだ」と思える前向きな、1つ、そしてもう1つと、手段を選択していってください。

 箇条書きでもいいです。文章でもいいです。自分が書いたものを、何度も読み返してみてください。人が悩むことは、人であるが故に悩むのです。自身が悩んでいることを「悩みだ」と思うから悩みであることが確定するのです。しかし、思い込んでいるだけの可能性があることを忘れないでください。「本当にこれは悩むべきことなのか?」とワンクッション置けるようになると、冷静に自分の悩みを直視して考えることができます。結果、自分とその悩みを切り離して、別の行動を起こせるようになったのだとすれば、すでに「自分の悩みをコントロールすることができる」というスキルを身に付けているのだと認識して良いと思います。

 誰かの悩みがあなたの悩みである場合もあるかもしれませんが、誰かは誰か、自分は自分。愛し合う二人、または家族であるならば、一緒に見つめてみるといいかもしれません。何も自分と向き合うことを自分独りでやらなければならないということはありません。互いに互いの悩みと向き合うことも良いと思います。ですが、結果、切り離せるかどうか、いろいろと試してみようという思いだけは、いつも持っていてください。

 幸せになることを目標にするのではなく、その前に、自分の悩みを列挙し、切り離せるものは可能な限り切り離すように意識して自分と向き合ってください。それができれば、10年前の自分、20年前の自分と現在の自分を比較して、だいぶ幸福感を感じられるようになったなぁと思えるようになると思います。今が幸せであるかどうかは、あなたが今抱えている悩みに起因しています。悩みを放置するのではなく、しっかり向き合ってくださいね♬

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