見出し画像

アジア株と労働人口

株式の世界に興味があって4〜5年見ていますが、個人的に気になっているのが日本以外のアジアの株式になります。
理由としては、日本よりも労働世代の人数が安定することにあります。まずは、日本の各世代の人口分布を見ていきたいと思います。

1. 日本の労働人口数

下のグラフは2013年の少し古いですが、各年齢別の人口数のグラフです。年々生まれてくる人数が減っていることがわかると思います。

最近のニュースで日本の2019年の出生数が90万人を下回ることがわかっています。出生数のピークに当たるのが第1次・第2次ベビーブームの200万人の時なので、ここ数年はその半数しか生まれていないことになります。そのように考えると、働き手がいないことになり、仕事の規模が縮小していくのが日本市場と言わざるを得ません。

2. ASEAN市場

では、日本以外の国はどうでしょうか?
メジャーな海外株式投資先だと、マレーシア・タイ・インドネシア・シンガポールを例にあげます。行ったことがあれば分かると思いますが、マレーシアとインドネシアは未開拓の部分が多く、若い世代がこれからも増えそうな傾向が残っています。一方、タイとシンガポールは都市部を中心に高齢化が始まっている印象です。
続いて、各国の市場としての魅力やデメリットを見ていきたいと思います。

3 マレーシア

日本と同じ程度の国土面積があるにも関わらず、3200万人しかいないので、発展するのに十分な期待値があると言えます。
人口分布でも少子化の気配を感じるものの、若い世代が多いことが分かると思います。2010年のマレーシア政府の資料ですが、ちょうど今頃のに労働世代が活躍していると言えます。(※同じ世代の人数が10年で増えていますが、外国からの受け入れの影響のようです。)

4 タイ

アジア最大級の都市のバンコクおよび中心圏に全人口の3分の1が集まっていることが特徴です。国土が大きく日本の1.4倍で、総人口は6000万人となっているのでマレーシア同様に発展できる地域が残っている優位性があります。
一方で、南部には危険地帯があったり、バーツ高が進んでいたりと、現時点では少しリスクのある市場との見方をしています。
人口分布をみると、少子化が進んでいることがわかります。しかしながら、地方では若いうちから子供がいたりするので、地方の発展次第では現状維持の見込みもあります。(2005年のタイ王国統計庁の資料を抜粋)

5. インドネシア

日本の5倍の国土面積を誇り、世界第4位の人口数であることが特長です。
一方で、その全人口に対して管理を行いきれていない政府があります。社会保障制度なども十分でないために、社会インフラ・安定性にかけることがデメリットです。
人口分布に関しては、綺麗な山の形をしており、経済が追いついてくれば大化けする可能性が高いです。(総務省統計局の2010年状況資料を抜粋)

6.シンガポール

他のアジアの国とは一線を画した経済大国です。国土面積が小さいながら、世界の有名企業が集っており、教育レベルも世界並みとなっています。
一方で、人口分布に関しては日本同様に少子化が進んでおり、平均年齢が40オーバーと高齢化が深刻と言えます。(シンガポール統計局資料の抜粋)

まとめ

今回は、株式投資を行うにあたっての市場を形成する国ごとの特徴をまとめてみました。長期投資を行うにあたっては、市場の成長というのは欠かせないと考えており、その中身を担う労働者は確認ポイントの一つと捉えています。
参考にしていただけたら幸いです( ・∇・)

今後、時間をおいて、各国の見込み銘柄なんかを挙げていければなと思います^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?