ドキドキしないで堂々と話すスピーチのコツ
こんにちは。
一般社団法人HANASO Speech Academy代表の小林恵子です。アナウンサー歴 20年。スピーチ指導して5年。そして、3年生と5年生の母親です。
みなさんは人前で緊張せずに スピーチできますか?実は最近5年生の我が息子が「発表するときに声が震えちゃうんだ よ……」と打ち明けてきました。
「おぉ!!立派に成長してるな!!」と母は嬉しくなりました。女子 は成長が少し早いので2年生くらいから、恥ずかしがり、人前に立つのが苦手......
やりたくないと いう子も増えてきます。
人前に立つ怖さを認識するようです。実はこれ、人間である以上当たり前 の反応なのです。
日本人の9割はあがり症?
「アナウンサーだから、人前に立っても緊張しませんよね。」とよく言われます。いやいやいや……私の知っているアナウンサー友達の多くはあがり症で、緊張に対してとても敏感です。私 もその1人。
忘れもしない小学6年生の塾の冬季講習の国語の時間。正月特訓合宿に参加して、広い教室で 知らない生徒と肩を並べて勉強していた時でした。先生に「次読んでみて、小林さん」と急に当て られた時、ぼーっとしていたので、読む場所がわからなくて、教室中がシーンとなりました。
慌てて読み出そうとしたのですが、ぼーっとしていたことが恥ずかしく、ドキドキしすぎて、声が震 え、上手に読めませんでした。 多分、その時のことを覚えているのはこの世に私だけですが、私の中ではとっても恥ずかしい経 験として残りました。誰しもきっとこんな経験があるのではないでしょうか?
失敗は何度も訪れる
アナウンサーになりたいと意識したのは中学2年生の頃でした。朝の情報番組で、「元気にいって らっしゃーい!」と笑顔満開で語りかけてくれるフジテレビのアナウンサーを見て、「わあ!素敵な 仕事!将来アナウンサーになれたら毎日が楽しいだろうな〜」と未来が明るく見えました。
頑張って掴んだ、夢のアナウンサー。
初任地はTBS系列の新潟県の放送局でした。
はじめて迎えたテレビデビューは天気予報を伝える2分間。 笑顔で挨拶したものの、声が震え、原稿を持つ手が震え、カサカサ音がマイクに入り、 大きなカメラが怖くて、前を向いていられなくなり......
最後はカメラに背中を向けてしまいまし た。あの日の光景は今もはっきりと覚えています。
心はどんより、悲しみに暮れてアナウンス部に戻ると、みんな笑って「よかったぞ!」と言ってく れました。人の反応はそんなもの。あがりまくったその姿は時に共感を呼ぶのです。
成功への別れ道
それから、私は20年アナウンサーの仕事を続けていますが、天気予報が怖いことはなくなりまし た。カメラのことは大好きになりました。人はまだ時々怖いです.......(笑)。要は「慣れ」なのです。
失敗の経験があると、当の本人はあんな想いは二度としたくないとそこで立ち止まり、悩みます。 ここからが分かれ道。克服するか、その道を避けて通るか.....。
あがり症を克服する3つのコツ
私の考える克服法は3つあります。
1.大きな声でゆっくり話す
特に話始めは、息をふぅ〜っと深く吐き、お腹からの息に乗せて遠くの人にポーンと声のボール を投げるようなイメージで声を出しましょう。緊張してドキドキする胸の鼓動に負けない大きな太い 声を意識ます。ゆっくり話すことで焦りは消え、緊張がおさまっていきます。
2伝える内容に全集中!
あがりそうな自分に目を向けるのではなく伝えるべき内容に集中することです。 何かのミッションを持って人前に立っているはずです。その「メッセージ」に 全集中することが大切です。
3成功のイメージを描く
これはスポーツ選手もとり入れているイメージトレーニングで、私たちのスピーチレッスンを受けにくる方の多くがその効果を実感しています。 一度きりの本番で最高のパフォーマンスを発揮するには、過去の成功体験を頭に描き、その時と 同じ脳の状態を保つのが大事です。 うまくいったスピーチを思い描き、そのシーンに色を重ねたり、音楽を乗せてみてください。
他にも 同じ食べ物を食べる。同じ動作をするという「成功の段取り」を自分なりに作り、毎回同じ行動を 取ると心が安定します。イチロー選手もスパイクは必ず左足から履くというジンクスがあったよう です。自分なりの成功のイメージを作り出し、実践してみましょう!
どんな結末になっても、仮にあがってしまったとしても、苦手意識が取れなくても、挑戦した 自分を誉めて、また前を向いて、たくさん練習を積み重ねて、人前に立ちましょう。するといつの 間にか「慣れ」という最高の財産は蓄積され、堂々とスピーチができるようになるのです!
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プロフィール
一般社団法人HANSO Speech Academy
代表理事小林恵子(こばやしけいこ)
アナウンサーが教える
スピーチ/プレゼントレーニング
【HANASO LAB】 http://hanasolab.com
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