私のサンタさん🎅

2022年の12月24日と25日。


異性から何の音沙汰もなく、私のクリスマスは終わりました。


嗚呼、悲しかな。

ただ25日の朝、少しだけいい事がありました。

この日はイオンモール沖縄ライカムにて
クリスマス合唱会というイベントのMCだったので


朝からバスに乗って会場に向かっていました。

私の住んでる糸満からライカムまで行くには
乗り継ぎが必要で


その1本目のバスの道中、少し咳が出てしまいました。

寒暖差からくる咳だったんですが

今のご時世、咳が出てる人が近くにいると

少し怖いじゃないですか。

あー、やっちゃったなぁ…


と思いながらすぐ水を飲んで咳を鎮めたんですが

このバスから降りる時、

運転手のおじさんが

「あ！お嬢ちゃん、ちょっと待って！」


と私を呼び止め、運転席の右側をガサゴソ。

何かと思って待っていると、


ふたたびこちらを向いたおじさんの手にはのど飴が。

「この時期、女の子は特に気をつけないとね！」


と言いながら、のど飴を手渡してくれました。

なんと素敵な運転手のおじさん…いやおじさま！

私が咳をした時からバスを降りるまで
20〜30分は経っているのに、


私の咳のことを覚えていてくれたんです！

しかもそれで咳のことを注意するわけでもなく


のど飴をくれるという神対応…！

その場ですぐお礼をした後、あまりの嬉しさに


乗降口の扉が閉まってからもまた一礼しました。

おじさまは乗降口の向こうから笑顔で軽く手を振り


そのままバスで走り去って行きました。

その姿はまるで
白馬を乗りこなす王子様のようでした。




のど飴王子を見送った後、

また本当にあまりにも嬉しすぎて


乗り継ぎのバスが来るまでの間にのど飴の写真を撮りまくりました。

そしてバスに乗ってからはポケットの中ののど飴を…


いや『のど飴』という形をした気遣いの塊を

ポケットの中でずっと握りしめていました。




（いや早く食えよ、と私も振り返りながら思っています。）

ライカムに到着し、また咳が出たので


すぐさまもらったのど飴をいただきました。

心なしか、今まで食べてきたどののど飴より美味しかったです。

高級レストランの最後のデザートで出てきても文句ないくらい最高に美味いと感じました。

その後、ライカムでサンタの格好をした色んな方を見ましたが

私にとってはこのバスの運転手さんが
今年1番のサンタさんでした。