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いつかまた、交点の先があるなら

嵐がいたあの時間は

全て幻だったんじゃないか

全て夢だったんじゃないか

長い、幸せな、夢を見ていたんじゃないか


そんな風に思ってしまうほど

美しすぎる、幕引きだった。。


2021年の朝を、頭痛と泣き腫らしたまぶたで迎えた人は少なくないはず。

気が緩むと、わけもわからず涙が出そうになるけど
それは、嵐が休止した現実に対して悲しいとか淋しいとか、
そんな単純な感情ではないと思う。

今の自分のこの感情を記録しておこうと思います。


大晦日、20時

最後の嵐のライブが始まりました。

「This is 嵐」

それはもう、すごいライブでした。

私たちは、活動休止までのカウントダウンばかりを考えていて、
歌番組の最後の出演やレギュラー番組の最終回を見て「あと残り何日」と
ひとつひとつ終わっていくことに気を取られすぎていて

嵐のライブが毎回最高を更新すること
毎回新しい驚きの演出を作り出してくれること
日常から逸脱した夢の空間へと連れていってくれることを

忘れていました。

30日に新しいエピソードが更新されたVoyageで

「レガシーを残したい」「ドヤの極みをお届けしたい」

って言っていたのを聞いて

そうだ、嵐のライブってものすごく楽しくて、幸せで、新しくて、感動的で、ファンタスティックなライブなんだった!
今回のライブではどんなすごいものが見れるんだろう楽しみ!

って、いつも感じてたはずの気持ちを思い出したんですよね。

今まで嵐のライブ前に、いつも思ってたことなのに、忘れてたから。


何度も、何年も、足を運んだ東京ドーム。

そこに、最後の最後に、行けなかった。

客席を作らないからこそ出来る
見たことのないステージセットが組まれていました。

よく知ってる場所なはずなのに「え?どうなってんの?」って
東京ドームの中の地理を見失うような、立体的でテクニカルな、わけがわからないすごいステージセットでした。

最後なのに、新しくて、複雑で、期待や想像を軽く越えていったし
優しくて、愛に溢れていて、幸せな気持ちになる
すごいライブでした。これが、嵐だ。


相葉くんが挨拶で、意味わからないことを言ってました。

「トップになろうねって手紙を書いたんですけど(中略)僕を除いた4人は、人としてトップなんだなって」


???????


トップって、多分、意味合い、違くない???

って思ったけど、

でも人として素晴らしい人だということは
相葉くん含め嵐の全員に関して、揺るぎない事実だから

やっぱり嵐は人としてトップなのかもしれないね。

人としてトップってなんやねん。笑

でも、嵐の魅力って何なの?って聞かれたら
私は「人間性」って答えると思うから、
相葉くんの言いたいことはわかるよ。。

最後の5人の挨拶を聞いていて思ったのは

「嵐」という哲学について。

この先、5人で飲みに行ったりしてもそれは「嵐ではなく、嵐のようななにか」と翔さんが言っていたり

大野さんが「またいつか人のためになれるように」と言ってたように

5人のメンバーが集まれば、嵐なのではなく

人のために存在するのが、「嵐」なんだ。ということ。


「人のために、誰かを笑顔にするために活動をする存在でないと嵐ではない」んだとメンバーが共通認識しているようだったのが、
嵐が嵐として幕引きをする意味なんだと感じました。


嵐という思想。

嵐という哲学。

「嵐」とは。


それを堅く守り抜いて昇華した

なんて美学を持った人たちなんでしょう、最後まで。

今まで、グループの幕引きでここまでキレイに華々しく終わることができたグループなんてあったでしょうか。

コロナ禍で、叶わなかったこと、出来なかったことはあるけど、
終わり良ければすべてよしではないけど、

終わり方が美しすぎたから、あまりにも美しすぎたから、

今までのものが幻だったんじゃないか
美しい夢を見ていたんじゃないか
そんな感覚になってしまうんです。


私に限ったことで言えば、今の段階で

今後嵐の音楽を聴いたり、ライブ映像を見たり、過去の番組の録画を見たりは
多分しないと思う。

なぜなら、この先しばらく会えないから。
「次のライブではあの曲が聴きたいなぁ」っていう未来に想いを馳せることが出来ないから。

私は未来志向が強い人間なのでそう思うだけかもしれないけど、
過去を振り返るだけの時間は、虚しいです。

先に繋がる未来が見えないなら、過去を見る意味ないって思っちゃうんです。

未来に繋がってないことに時間や心を使うのが、すごく虚しく感じてしまうんですよね。

This is嵐のDVDが出たら、買うけど、絶対買うけど

見れないと思う。

だって、見たら、嵐に会いたくなって、でも、会えないんだもん。
それがつらい。


今後嵐のいない世界をどう生きていくか、まだわからないし
多分みんなまだ気持ちの整理もついていないと思うけど

私は、嵐のファンで幸せでした。

嵐にたくさんの愛と感動と希望をもらって、
嵐がきっかけで出来た友達との付き合いも10年が過ぎて
嵐からではないと受け取ることができない幸せな気持ちを
たくさんたくさん受け取ってきました。

嵐の5人が大好きで、大好きで
嵐に伝えるとしたら、ただただありがとうの気持ちだけです。


それぞれの道へ進んだ嵐が

いつかまた、交点の先で重なることがあるなら・・・

この夢の続きを見せてくれることがあるのなら・・・

そんなことを考えながら

ライブの最後、肩を組んで階段を登って行った5人の後ろ姿
手を取り合って両手を掲げた5人の姿を思い出しては

また、涙が滲んでくるのです。



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