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夫、会社帰りに交通事故に遭う

2019年、夫が交通事故で大けがを負いました。飲酒運転によるひき逃げ事故です。

小雨が降るなか、最寄駅から自宅に向かって歩いている途中、後ろから車にぶつかられました。夜10時すぎのことです。

夫はすぐに親切な通行人に助けられ、救急搬送。何とか命をとりとめましたが、そのまま路上で死んでいてもおかしくないレベルの重大な事故でした。

これを書いている現在、事故から約6カ月が経過しています。

夫は奇跡的な回復を遂げたものの、つらい後遺症に悩まされており、リハビリや治療に専念している状態です。

私の今の目標は、夫の症状を軽くしてあげたい、これから楽しく生活をさせてあげたい、という気持ちとともに、このような事故に遭って苦しむ人が1人でも少なくなれば良い、

そのために何かできることを考えていきたいと思っています。誰の参考にもならないかもしれませんが、ひとまず私の経験を残したいと思います。

事故当日のこと

事故が起きた日は、娘の誕生日の1週間前でした。

妻である私は、娘と写真館に行ったり、夫と娘のプレゼントを何にしようかLINEしたりと、なんとなくウキウキした幸せな日でした。

そんな日の夜10時ごろ。

夫は最寄駅から「歩いて帰る」とLINEをくれましたが、そこから1時間たっても帰ってこない。電話にも出ない。外を探しに行こうにもすでに子供2人はぐっすり寝ている状態。

なんとなく外からはサイレンの音が聞こえてきて、なんだか嫌な予感は感じていたけど、電話をかけることしかできなくて、やっと電話に出てくれたのは知らない人…救急隊の男性でした。

「奥さんですか?ご主人が路上で倒れていたところを救急要請が入りまして、現在病院で治療を受けられています。すぐに来れますか?」

「ーー夫は、無事なんでしょうか?」

「現在医師が治療にあたっていますが…意識がない状態です」

「ーー子供たちがすでに寝ています。もし…万が一があるなら無理にでも連れて行こうと思いますがどうでしょうか?」

「医師からはお子さんも連れてきた方がいいと言われました…。申し訳ありませんが、今私たちが言えるのはそれだけです。」

そんな会話をして、

私は今から何を持っていくべきか、誰に何を連絡したらいいか、わかっているようなわからないような…頭が真っ白の状態で、子供2人をなんとか起こし、パジャマのまま、タクシーで大学病院へ向かいました。

つづく…

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