メモ屋の仕事忘れ

「データを共有するので、あなたのアカウントを教えてください」
「これ。君が書いたメモだよ」
「今、あなたが書いて渡してくれたのでは?」
「君に手伝ってもらってアカウントを作った時の、君が書いたメモだよ」
「私が? あなたのアカウントを? いつ?」

𓇢

「失礼。今度の休日に、客人用の夏のスリッパを買いたいんだが、覚えておいて欲しい」
「夏のスリッパね」

書いたことはすっかり忘れてしまうが、
メモは確かに残っている。


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