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Z世代サラリーマンが副業で新規事業を立ち上げることになった話

いきなりラノベみたいなタイトルにしてしまった。仕事の話ってどうしても固くなるし、ビジネス(笑)副業(笑)みたいな風潮があってうっすら怪しいのでポップにしたい。ここまで書いておいて読んだあなたにこの意図が伝わっていなかったら恥ずかしい。

これを書いている今は、ことの発端からたった10日ほどですが、人生で何回経験できるかわからないし実際激動だったので忘れないうちに書いておきます。というわけで10日分のおはなしです。

登場人物

わたし:どこにでもいるサラリーマン。フルリモートでのんびり生きている。ドラマが好き。飲み物でカロリーを摂取しない主義。
山田:すべての始まりの人。甘党。
りんさん:山田の友達。会ったことない。エンジニアで清潔感に難ありらしい
かずまさん:山田の友達。会ったことない。風邪をひいている(3/14時点)

1日目(はじまりの日)

いつもと同じようにのんびりとおうちで仕事をしていると、山田からLINEが来た。
「副業って興味ある?構想があって立ち上げメンバー募集してるんやけどどう?」
興味はある。けどぶっちゃけしんどいのは嫌だ。確定申告も知らないし社内の副業申請も面倒そうだ。
ただ直近でICLをしたためにクレカが火を吹いているのと、常々お金を使うのが上手なので経済的に余裕があればあるほどいいという気持ちがあった。

「なくはない」我ながら端的だ。5文字。

山田はカフェを立ち上げたり色々やろうと画策していたので、エネルギーがあり余ってるかお金が欲しいんだと思っていた。その割に常にローテンションで不思議な人だった。あ、でもお誕生日に苺のケーキを買った時はうれしそうだったな。
とにかく感情が読めない、食えない人という印象だった。

参考資料のPDFが送られてきてzoomを繋ぐ。最初から最後まで100%構想だったが、本当にできるかも、できたら楽しそうとワクワクさせる力があった。
構想を私が細かく書くのは違う気がするので割愛するが(そのうち山田がみっちりnoteにするだろう)、私のようにゆるっと働いているサラリーマンがターゲットだった。
そして私は参加すると即答した。いいカモである。

ところで先程わたしは、兼業でお金もらえたらいいな〜〜などと呑気なことを考えていたが、軌道に乗るまでは無給である。確定申告も必要なく、杞憂もいいところだった。考えたら当たり前だ。

2~4日目(土台固め)

山田の構想とはつまりサラリーマンの集団を作りたいそうで、そのグループ名を考える。
そして、山田にはセンスが絶望的になかった。
忘れていたのだが、学生時代にリリースしたというゲームも独特な名前だったことを思い出す。即却下したらチャットGPTに考えてもらったようでかっこいい名前になった。よかった。

ロゴも考えようとなり再びチャットGPTの力を借りる。イメージで送ったTWICEの画像が全然違う形になって出てきた。ありえない。

JYPのデザイナーに殴られてほしい

ほかのメンバーに関しても山田がスカウトしてきて、りんさん&かずまさんが加わった。りんさんはゲーム配信もしているらしく、そうだろうなと感じさせる風貌だった。本人にも伝えていない(なにしろ仲良くなっていない)のだが、カップ焼きそばが好きそうだと思った。もう少し言うと一平ちゃんではなくペヤングっぽい。
かずまさんは本日時点で顔も見ていないし話してもいない。熱を出しているそうだ。お大事になさってください🙏

4-10日目(サービスづくり)

山田はいろんな人に話を聞きに行っており、その成果を深夜にスプシに書き出しては電話をかけてきた。ほぼ毎日話しているので、山田のテンション差を見分けられるようになった。興奮したときはちょっとだけ声が上擦って早口になるのだ。ハイテンションの時にはひたすら傾聴のスタンスでいようと心の中で固める。
サービスはweb系と決まり、資料作成がわたしの初仕事となった。

そういえば他の人は何をしているんだろう…と思うも、りんさんはわたしの資料を待ってホームページ作成、かずまさんは体調回復に努めている。実際稼働しているのは山田とわたしの2人なのだろう。

わたしは土日は基本予定があり忙しい系のZ世代なのだが、他の人は違う種類のZ世代なようで、山田の家にみんなで集まって作業を進めていた。
いない間にありえないスピードで物事が進むので置いていかれる気持ちで焦った。ここまで完全に勢いで進んでいるのもあり、2日間で急に蚊帳の外の気分だ。そして、焦りから思ったまま山田に伝えてしまったのが良くなかった。
「これ私はどこまで入ればいいの?」
山田からしたら、お前が土日の予定を優先しただけなのに何を言ってるねん状態である。その後の会話はうまく着地せず、ギクシャクしたまま終わった。

おそらくこれは当事者意識の差だ。山田からしたら自分の事業+良ければと思ってわたしや他の人を誘ったにすぎないが、その時のわたしは山田の指示待ちスタンスだった。人数が少なくゼロベースの事業において、全員が自分中心となって進めないといけないのだ。甘かった。
本業との違いに痺れながら思考をリセットできた。むしろ最初の10日でこの壁にぶつかれて良かったとも言える。

おわりに

おわりにと書いたが、正直何も終わっていない。始まったばかりだ。書いていて思ったが、ロゴ作成が宙に浮いているし今後の見通しもあるようでない。連絡手段も固まっていないので、Teamsで資料をシェアしたのち、LINEで送ったよと伝えて見てもらうというなんとも非効率なやり方をとっている。はじまりの日から10日間、これまでの倍は忙しくなっているし知らない人と話しているし頭を使うことが増えた。

忙しくて睡眠時間が減っても不思議と楽しい。きっとここから先にはたくさんの困難があって、頭を下げることもあれば泣くこともあるだろう。心の底からうんざりすることもあるかもしれない。ただ、やってみないとわからない経験と感情だ。あまり好きな言葉ではないが、死ぬこと以外かすり傷というやつである。

今後もこのようにnoteを更新していきます。


3/15更新

わたしが好き放題書いていたら、山田も同じようにnoteにしていた。同じ時間軸でも見ている景色が違って面白いのでぜひ。
あと、りんさんはペヤング派ではなくごつ盛り派でした。この場を借りて修正します。

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