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文章を書くような人間じゃないって思ったから
書こうと思う。
劇的なことのない。
拙い、あってもなくてもいい、だから。
今日も思考までいかない文字。
革靴は足に馴染んでくるから少しきつめを選ぶといいですよ、と誰から言われたでもなく信じて買った靴がずっときつい。
さらにむくんでる。きつい。
靴を上手に買えた記憶がない。
噛み付くような怪我する靴ばかり買ってしまう、か、そういう靴ばかりを覚えている。
突然家にあって勝手に履いて私のものだってなることがある、うちの家。
三姉妹の誰かが買うではなく、父や母がなんか貰ったとかで増えてたりする。
そういうのは不思議と噛みつかれないのになあ。
靴は履き潰すものだと思っていた、役割が違う靴をいくつか持つということが、なるほど、おしゃれか、ってなったの遅かったなあ。
雪駄がつくった親指の上にあるカサブタがかゆい。
夏は素足、なんて私、こわくて出来ません。(今は)
足の指の爪に色をつけたりさ、してたんだけど、
なんにもしない爪はすごく無防備にも見えて、自然だとも思って、恥ずかしくて、でも爪に色をつけることを選びたくなくて、だって関係ないし、とか言いながら靴下を履く。関係してるからかあ。
いいよ、そのままで。
と思って素足で履いた雪駄でつくった親指の上にあるカサブタがかゆい。
最近の気持ちと揃うような靴下が少ない。
噛み付くような靴にお気に入りから穴があけられていく。
塞いでもまたあいていく。
靴下といえば、おじいちゃんの五本指ソックスの足が、尊い。
ロック画面にしている。
やさしい、べつのいきものみたいで、なんか、尊い。
おじいちゃんとの電話で、お昼から仕事に行くと言うと、それは嫌やなあ、したことあるけど、行きたくないやろ、って前もした。おんなじ会話何度でも楽しい。
そんなん言うてんと会いにこいだなあ、おじいちゃん。
おじいちゃんの足。
読んでいただきありがとうございます。