今日からだった展示会の言葉
わたしの今日の服はね、みたいに始まるコレクション
E.SOCOを始めた時は、とにかく新しいものに対するコンプレックスと憧れと引っ掛かりにとにかく難しく難しく考えていました。
(今日滝沢カレンさんのインスタグラムを読んで、なんか私も言葉にしないとと思った。)
この今日っていうのは少し前の話です。
コレクションのように、アパレルの慣習の中で、一度わたしたちの服はこれだよと言わなくちゃいけないんじゃないか、と思ったのが、半年、一年前かな、
何度も回り道を近道に変えたがったりとか
しながらも
着たい服がやっぱり欲しいんだ、と思って
ワクワクする、新しいと心から思えて踊れる
みたいなことだけじゃなくて、
明日何着るか考えるときに
特別じゃない日にも自分でいられる服を
つくりたいと思った。
社会に対してとか
服が溢れてるとか、安いとか高いとか
毎日自分は変わっていると思ったり
こんなに変わってないんだと気付いたりする
好きなスナップ集があって
そこにいる人たちは ファッションについて
なんて聞かれたらブランドの名前とかよりも自分の生活背景とか、なんとなくだよ、とかの
アパレル・シーズン・コンセプト・流行とかを全部外したことばが出てくるんじゃないかと想像した
その人にとってなんだか安心する機能や記号があって
ちょっとした気付きみたいなもので
すごく好きになるようなそんな服
さりげなく可笑しいようなそんな服
そういうものをつくりたいと思った。
おじいちゃんが孫のジャージを勝手に部屋着にしてて、丈が全然足りてないのが妙に愛くるしかったりとか、
おばあちゃんがきっちり膝丈でつくってるセットアップをお下がりでもらってシルエットが変わるけどそれもしっくりくるとか、
お気に入りだから穴が空いてもワッペンで塞いで着てる服とか、
なんの為につくられたかわからないけど、変な形のポケットがたくさんあって安心するから買った古着とか、
そんな動機がいいなと思う
そんな動機が生まれると嬉しい
新型コロナウイルスの対策としての外出自粛要請に際して中止することになった、展示会で発表する予定だったコレクションについて、書いていた言葉を一旦供養します。まだ、磨く前のものですが、何卒。
そしてコレクションは最高なのでサイト見てください。
読んでいただきありがとうございます。