コロナについて

こんなタイトルの記事書くことになるとは思わなかった。
そんな大それたことではないが、備忘録として自分の環境がどれくらい変わったか書いてみる。

2月

中旬本番をやりながら、新型のウィルスがアジアで流行っているらしいとスタッフ同士で話していた。
まだ遠い国の出来事でエンタメに影響が出るかもしれないねとまさかそんなことあるとは思ってないテンションで笑っていた。
今思えばこれが最後の公演であった。

2月末、3月頭にやる予定だった某小劇場が封鎖された。演劇祭をやめるとのことだった。
やめる理由もやめてしまったことに対しても納得できないまま、キャンセルになった。
続けてその次の週やる予定だった公演も中止にしたいと主宰から電話があった。
やった方がいいと思ってるとはっきり伝えた。
突然の見えない敵からのキャンセルにキャンセル料を取ることができないと判断する。

3月

このままだと家賃が払えなくなってしまうので、慌てて雑遊でバイトをする。
某小劇場の対応に不満があり、訴えるも取り合ってもらえず、若い主宰がキャンセル料を払いますと言ってくれる。台本を売ってお金を作るとのことだった。
これ以上は言ってもしょうがないと飲み込む。

3月末の公演の主宰に連絡を取る。まだやるつもりだと言われる。
雑遊でなんとか家賃分働く。
まだ、2週間〜1ヶ月経てばなんとかなると思っていた。
家にいた方がいいという情報は入ってくるが、働かないと生きていけないので新宿出入りたくさんしていた。先の打ち合わせも出来る限りやった。地元にも帰った。

親から実家に越してこいと言われる。マンションの部屋が丸々空いてるからそこに越したらよいと。あまりにも都内から離れていて(ギリギリ通える単線の観光地)生活を送れる気がせず気乗りしない。なにより倉庫が中野にある。

4月の増員の現場がなくなり始めた。スケジュール帳にメモるのをやめた。空いたところで前に人を探していたところに掛け合って予定を埋めようとする。

3月末の公演、延期。この辺りからまわりの団体もどんどんと公演中止になっていく。

4月頭の週に空間企画があった。最後までやるつもりでいた。限りなく小規模だ。誰かが何かやっていたほうがいい。そう思っていた。
ふつうに会場の人に止められる。そりゃ、そうだ。
空間企画公開延期を決意。
2作品を交互にやることに拘りを持っているためなんとしても6月のsnowdropの前にFRUIT ROUGEをやりたい。
最初から赤字なので、延期にしたことによりとくにマイナスが生まれなかった。それはそれで悲しくなった。

空間企画をやめたことにより、家に極力籠ることを決意。やめた決断を無駄にはしたくない。まわりの大切な人たちを守れたのであれば、それはよかったことなのだと言い聞かせる。やりたい気持ちとやらないほうがいい気持ちは両方あった。私がやめようって言えば止まってしまう。それだけは避けたかった。

最後に地元に帰ってもうすぐ2週間何事もなく誰にも何もしてませんように。
そう願いながら家に居続けた。
いいタイミングで大好きなどうぶつの森が出たのでやりまくる。やれることがあってよかった。

1週間くらい生活リズムぐちゃぐちゃ起きてるときはゲームあとはご飯食べて寝る生活をした。これは終わるのかな…?ふと思った終わる確証なんてどこにもないじゃない。悔しいけど順応しないと表現者として消えると思った。

4月

公開していたであろう時間を使って空間企画を動かし始める。
照明ができるインスタレーションを考えまくる。何かとっかかりがないとわけがわからない。
メンバーは休みたいらしい。あまり頼ったらダメだ。今まで空間企画=インスタレーション組織を目指していたが、今空間企画=中佐真梨香として発信していくことを決意する。そうしないとこの団体とやってきたこと、やりたいことが消える。そう思った。

友達や知り合いに相談しまくってみる。協力してくれそうな人たちがたくさんいることに気づいた。そして、今働き方、表現の仕方、お金のことなど従来のやり方がぶっ壊れたことを認識。
この波に乗り新しいことを築くしかない!
やれることやりまくってみよう!
慣れないことをやり始めることにとっても優しい空気感だ。
まだ連絡できていない人たちがたくさんいる。7年間演劇やってきて培った人脈を今使おう。それで避けられたりこれから仕事が来なくなったらそれまでだ。そもそもこのままだと私は照明は続けられないし、あなたたちは演劇を続けられない。元に戻るの待ってたらいつになるかわからない。元に、戻らない可能性もある。
元に戻ったらまたやれるように元に戻らなかったときのための動きを今しようと思う。

ただし、ほんとにお金がない。
やることはつくれてもお金は作れない。
ビジネスに転換しないとお金は入らない。
ここはアイディア募集中。
お金がないと協力してもらえない人たちもいる。そりゃそうだ。借金してもいいか?いや今は絶対ダメだ。生きていけなくなってしまう。

とそんなことを考えていたら4月5月の現場が全てなくなる。もはや何も驚かなくなってきた。慣れてき始めてるのもあるが、まわりのエンタメ業界じゃないところも休み始めたからだ。自分たちがどうこうって言える時期は過ぎた。補償はしてもらいたいけど、、それは、これからも戦っていく。

そして、非常事態宣言が出る。
6月の空間企画どうしようかな…。4月いっぱい様子を見て判断しようと思う。

現実と向き合いすぎてなのか、現実味はいつまでもない。相変わらず家からすぐの倉庫でできることをやり続ける。そのうちミニシアター作ろうと思ってたらホームセンター閉まるって…。うん…。じゃあ別の方法で何かするよ。

決意表明

家でできる表現を探して柔軟な対応をしていく。
この文章を読んでくれた人ありがとうございます。
最後にわたしのできることを書くので、何か面白いこと思いついた人がいたら連絡してくれると嬉しい。
どうにか作品にして発表できるように一緒に考えます。
n.4no5noiuna@gmail.com

みんなどうかお元気でまた会う日まで。


できること
・明かりを作る
多分だけどどんなものも明かりで表現することができる気がしている。ここを少し掘り下げていく予定
・倉庫があるので明かり出して撮影できる
・照明の知識がある
講師ができるほど正しい知識はないと思われる。わたしのやり方を伝えることは可能
・演劇心ある
・映像の編集を練習中
・色に強い
・手先が器用
・大量生産するのが得意
折り紙とか縫い物とか
・知り合いが多い
必要だった場合掛け合ってみることは可能
・インスタレーションができる
ただし、これは独自の表現なので、型に囚われずに自由に製作できる的なこと
・企画を立てられる
空間企画の企画はほぼわたし
・新しいこと考えられる

どうしてもできないこと
・音楽に関すること
歌う、作る、楽器弾く(アコーディオン練習中!)などなど
・言葉を書く
そもそもnoteは練習するために始めた
あと語学はそもそも苦手、英語喋れない
・お金がかかること


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