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陰キャ×文学×音楽=筋肉少女!?

時は2000年代初頭、私、めんは大学の図書室に入り浸っていた。
大学に入ってみたはいいものの、周りに馴染めず、居場所がなかったのだ。

母子家庭だった為、「自分の学力で入学できる授業料の最もかからない大学」という親思いなんだか、向上心ゼロなのを親のせいにしているんだかよくわからない理由で大学を選んだせいで、講義にも興味を持てず、寝てばかりだった。
高校時代に始めたベースを片手に軽音サークルに入部するものの、当時流行だったメロコア、青春パンクを好む陽キャ君に気圧され、入部と同時に幽霊部員となった。
そして、人一倍、自意識が過剰で、プライドが高く、常に自分よりも低い人を見ていないと安心できなかった私は(のちにそれらの人々がただ優しかっただけと知る)、誰に声をかけることも出来ず、心から友人と呼べる人など一人もいなかったのだ。

大学の図書室にはオーディオコーナーと呼ばれる、簡単に言うとそこにおいてあるCDを好きに聴いていいコーナーがあった。
当時ハマっていたMarilyn MansonのCDも全て聴き終え、さて、次は何を聴こうか、とCD棚を物色していた時、出会ったのだ。

筋肉少女帯「SAN FRANCISCO」に…。


筋肉少女帯「SAN FRANCISCO

1998年に発売されたコンセプトベストという、コンセプトアルバムであり、ベストアルバムでもあるという珍しい立ち位置のアルバムである。
曲目はアルバムタイトルとなっている「サンフランシスコ」をテーマとした曲が14曲中に以下の4曲があり、ここがコンセプトベストのコンセプト部分である。

SAN FRANCISCO (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair)
サンフランシスコ
サンフランシスコ10イヤーズ・アフター

SAN FRANCISCO (エピローグ)

各サンフランシスコ、それぞれ全く別の曲で個性も異なり大変すばらしいのだが、筋肉少女帯というバンドをならではと言えるのはやはり「サンフランシスコ10イヤーズ・アフター」だと思われる。
大槻ケンヂ氏の情緒あふれるボーカルとストーリー性豊かな歌詞、橘高文彦氏の構築美全開のハードロックエモーショナルギター、そして新世紀エヴァ●ゲリオンを彷彿とさせる少女によるサラウンド掛け合い。
7分46秒と長尺ながら一気に聴いてしまえると思います。
もうこれ、陰キャ、オタク版のボヘミアンラプソディーでは???

その他にも
冬の風鈴~序文
人間のバラード
などのシングル曲ではない名曲が収録されており、私のすさんだ心を打ったのでした。

そしてここから、私は度重なる引っ越しでも手放さなかった筋肉少女帯CDを買い集めることになったり、一緒にそのCDを喜んで聴いてくれる女性と出会うことになるのだが、それはまた別のお話…。

そんな筋肉少女帯、さる6月14日より、メジャーデビュー35周年記念オールタイムベストアルバム「一瞬!」を発売中とのこと。

一人でいたいのに、寄り添ってくれる誰かが欲しい、あなた。
歌うのが好きなのに歌が苦手な、あなた。
最近肌が乾燥気味で目のまわりがひび割れてしまった、あなた。
筋骨隆々な少女の乱舞する世界に飛び込んでみてはどうだろうか。

以上、先日、ドめさん、まぁささんにオシャレ曲好きと認識されていたことに違和感を覚え、音楽の趣味を暴露したかった、めんでした~。


高木っ…

ブーーーーーーーーッ!!!!!!!



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