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ちょっと勇気がいる話がポイント

私も夫も長女も「長子」の中、唯一の「次子」だからだろうか。やはり、長子軍団が自己主張が強すぎて彼の主張があまり目立たないのか。
我が家では高校生の息子はおとなしい方だ。
まぁ、思春期の男の子が母にベラベラ喋るものではないのかもしれない。

そんな普段はおとなしめの息子が没収されていたスマホを取り返すために
私に異様に熱心にアピールしてきた。
スマホを没収されて半年。ようやっと回ってきたチャンスをモノにしようと必死だ。

没収されるまでの自分がなぜスマホばかりをいじっていたかの理由を
彼が自分で言ってきたのだけど、それが母はちょっと気に入った。


『腐ってた俺』だったからだ。


なぜ腐っていたかの理由も嘘がなくてよかった。
彼の挫折というか屈辱的な経験というか。
思春期の男子なら親には言いたくない、本人的に恥ずかしい内容だろうなと思われる話だった。


聞いていた母が思わず
「よく乗り越えたね。」と口にしてしまうほど。


『オープンマインド』というのは、話しやすい話をすることじゃない。
ほんのちょっぴり勇気がいる、誰にでもは言いたくない自分の話をすることなんだよね。だからって全てをさらけ出すことでもなく。

この微妙なところを丁寧に、熱心に話をしてくれた。
だからこそ母の気持ちは動いたんだ。


あなたが成長しているのがわかって嬉しかったし、
挫折をどうにか乗り越えているあなたにも信頼が置けた。

だから、
スマホはあなたに戻します!ちゃんと取り扱ってね。

スマホのことじゃないよ。
あなたのこと。あなたを丁寧に取り扱ってね。