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プログラミングは、どちらかというと、アートに近い

こんにちは。
ITエンジニアとして飯を食って20年以上になります。
プログラマーに始まりリーダー、マネージャー、CTOなどを経て現在はまたプログラマーに戻ってきてコード書いている毎日です。
一応PCアプリからWeb、スマホとだいたい何でも作れます。

今回目にしたお題が気になったので、書かせて頂ければなと思います。

ソフトウェアを作るということ

僕はものづくりが大好きです。
子供の頃から絵を書いたりブロックで何か作ったりプラモデルを作ったり、とにかく色々なものを作っています。
携帯が出始めた頃は自分で耳コピして着メロ作ったりとかしていて、就職してプログラマーになった後も仕事以外で趣味で自分用のアプリ作ったりしています。
ホームページも自作です。

僕は誰かに価値を届けたいというよりは、自分仕様の自分だけのものを作って使うのが好きという動機でものを作ります。
趣味の場合に限らず、例えば新製品を企画する時も、まず自分なら絶対これ買うよというものを基準に考えています。 

プログラミングの良いところは、PCさえあればとりあえず始められること、初期投資がそれほどかからないこと、そして場所をとらず、手が汚れないこと。
あと臭いもしないし大きな音も出ないので、集合住宅でできるのは大きいですね。

どちらかというと、アートに近い

プログラミングを毎日やっていて思うのは、狙った機能やUIを狙ったとおりに作るのは料理やアートに近いなと感じるところです。

UIはデザイナーさんの領域とも取れるのでここではコードの話をしますが、コードにも綺麗・汚いがあります。
やべーこのコードめっちゃカッコいいと思うそれは、広告のコピーやコラム、エッセイなどを読んでゾクゾクする感じに似ています。

こうして綺麗なものに触れる機会に恵まれ、また自らもそんなコードを書くチャンスに恵まれているのはある意味幸せなことだと思っています。

でもそうじゃない人も実は沢山いて、動けばなんでもいいじゃんという人やUIの良し悪しが分からないプログラマーなんてのも沢山います。
料理に例えるなら、腹に入ればみんな同じ、って事でしょうか。
そういうのは、ちょっと勿体ないなと思います。

ドMじゃないとやってられない

とはいえ、プロとして稼いでいくためには期日を守り仕様を決めて作っていく必要があって、その中にはITの分からない顧客からの無理難題があったりします。

アートとは程遠く、馬車馬のように身を削りながら働かないといけない場面だって勿論あります。
顧客の要求とプラットフォーマー(AppleとかGoogleとか)のレギュレーションの板挟みでどうにもならない場面だってあります。

この辺りは折り合いをつけるというか、正直ドMじゃないとやってられないと思うことがあります。ああ痛い、でもそれでも好きかも、みたいな。

正直、カッコいい仕事です

僕にとってエンジニアでよかったことは、ものづくりが好きでアートに近い行為ができていることと、あとはそれで食えているということですね。

音楽を奏でるアーティストやお菓子を作るパティシエとは印象が異なりますが、だいぶカッコいい仕事です。

職業としての寿命は僕が就職した当時は35歳定年説が流行っていましたが、当時は30歳で部長になれるくらい平均年齢が若いものでした。
それが単純に押し上げられ、40代も50代もゴロゴロいる業界になってきていますので、35歳定年説は過去のものと見ていいと思っています。

エンジニアを取り巻く環境も僕が就職した頃よりかなり向上していて、昔は3K(キツい、帰れない、給料安い)で絶対やりたくない仕事の上位だったのが、今では中学生のなりたい職業の上の方にはいっています。
まあこれは手っ取り早く稼げそうみたいな風潮があるせいだったりもすると思うのですが、さて。

これでもっと働き方が自由になって、高校生でも稼げるような環境が出来てきたら、将来うちの子にも勧めてあげたいなと思っています。

目指したいこと

ネット上でたまに話題になる、例えばサマーウォーズのRSA暗号解こうぜとか、SAOアリシゼーションのラストシーンに出てくるIP打ち込んでみようぜとか。

こういう発想に至れない自分はどれだけ凡人でぼーっと画面を眺めているだけなんだろうかと恥ずかしくなってきます。

こういうことを思い至れる人になりたいものです。

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