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愛とはなにか

愛とはなにかという話を最初にされたのは大学の講義の時間だった。

その教授は、僕は愛という言葉のニュアンスでいうとLoveでもLiebeでもなくAmourが一番それに近いんじゃないかと思うと仰っていたので、僕はいまだにフランス語で即座に思いつく単語はAmourだ。
キュア・アムールと聞いてもすぐ分かった。

その教授はなかなか個性的な人で、愛とはお互いを見つめ合うことではなく同じものを見つめること、と仰っていて、当時まだ二十歳前後の学生にそんなのが分かるわけもなく、何言ってんだこの人、とか思っていた。

でも年をとった今になると、その言葉が真実だと分かる。

そしてもう一つ

「愛とはお互いを見つめ合うことではなく、同じものを見つめること」
はその教授の言葉ではなくサン・テグジュペリの言葉だったということ。

先生そういうの先に言ってくださいよ、、と今更ながらに言いたい。

講義の内容殆ど覚えてないけど、こういう事ばかり覚えている。
懐かしい思い出。

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