”優しい人”より”恐い人”で在りたい
昨日は関東首都圏でも雪が降り、交通網の乱れや路面凍結による事故もありました。突然の積雪で驚いた方もさぞ多かったでしょう。
私が住んでいる東北では親の顔より見る積雪。
それでも今年は例年より少ないと感じます。
やはり暖冬の影響でしょうか。
それはともかく。
皆さんの周りには”優しい人”や”恐い人”はいますか?
最近特に、この”優しさ”について考えることが多かったので私の体験や思ったことを書いていこうと思います。
『優しい人になりたいか』
と問われれば、なりたいと答えます。
優しくしてあげられれば同じように人から優しくしてもらえる、と体験的に理解しているからです。
実際に「困ってるときはお互い様」という言葉のように助けたり助けられたり、という関係もありますし。
では「優しい」って何でしょうか。
例えばあなたの同僚に、仕事が苦手な人がいるとします。
顧客のニーズを読み取れない。
相手の話を理解できない。
タスクの管理ができない。
優先度が分からない。
そんな同僚が明らかなミスをしたとき、あなたは助言しますか?
今までの私は助言していました。
「こっちから取り組んだ方が早いですよ」
「たぶんなんですが、お客様の要望はこちらかと思います。」
「先にこっちに取り組んでいただけますか?」
企業にとっては、ひとりひとりの生産性が上がる。
顧客からは信頼を得ることができる。
個人にとっては仕事が評価される。
そして何より定時で帰れる!
大きな視点で見ればお互いに伝えあってブラッシュアップされたほうがwin-winであることは明らかです。
でも実際はどうでしょうか。
伝えたその場では改善されても、しばらくするとまた戻る。
一時的には改善されても、1週間も持たない。
また顧客を逃してしまった。
私個人、同僚、会社、お客様にとって少しでもプラスになればと思って伝えていますが
同僚にとっては特に意味がなかったのでしょう。
もしくは余計なお世話と思っていたかもしれません。
すぐにミスを指摘してくる恐い人と思われているかも。
口出ししてくるうるさい人だなぁ、とか。
同僚本人も、特に改善するつもりがない。
上司も指摘するつもりもない。
みんなで楽しく仕事できればいい。
その環境の中で、自分だけが意思をもって接しても。
伝える相手に変わる気持ちがなければ、自分が疲れてしまいます。
かくいう私も、疲れ果ててしまいました。
最終的に、全部仕事が回ってきてしまいますし。
「言っても無駄なら全部自分一人でやればいい」
これで私は体も心も壊しました。
そこで私は優しい人になることにしました。
どんなミスをしても指摘しない。
手順を間違えていても伝えない。
顧客のニーズを読み違えても怒らない。
みんなといっしょに仕事をしよう。
ニコニコと笑って、難しいことも何も言わず。
ただ相手の話を聞いてうなずくだけ。
なんの間違いも訂正しない。
ほら、私ってすごく優しい人じゃないですか?
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