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次世代交通システムを体験してきた話

12月18日、大阪メトロが募集していた次世代交通システム実証実験に参加してきました。
3つあったコースの中から私が参加したのは、大阪シティバス舞洲東バス停の付近から自動運転のバスで実証実験会場へ向かい、会場で体験を行った後、大阪メトロ中央線コスモスクエア駅までバスで移動するコース。

自動運転のバスに乗った感想を簡単に言えば不思議ですごいといった感想。ここからは、どんな感じだったということをお届け出来たら嬉しいです!

舞洲東バス停

実証実験用の停車場所(左)とバス停「舞洲東」(右)

舞洲まではバスで行ってきました。
周りにはお店などがあまりなく倉庫街って印象。
集合場所である舞洲東のバス停には、実証実験の車両が停車するための標識が設置されていました。

舞洲東バス停にやってきた自動運転バス

参加時刻の数分前、バス停に自動運転のバスやってきました。
写真をからも分かる通り、乗っているスタッフの方が立ち上がって後ろを向いていても、正しく走行している状態です。
参加者を迎えに来る時点で既に自動運転で走行していました。
ナンバープレートの左や正面窓の上部、屋根上にある突起物はおそらく人を検知するセンサーやカメラ?

バスに乗車し会場へ出発

写真はありませんが、乗車する際は事前に登録した顔写真を元に、顔認証を行って本人確認。
もちろん、予約した画面やメールを見せることはありませんでした。
とても便利!未来の公共交通機関はこうなっていくのかな?

本人確認を行った後は自動運転で出発。
現在の法律では公道において完全な自動運転を行うことはできず、車内にバスを操作できる人が乗車する必要のあるレベル2の自動運転を行っていました。
とはいっても、この自動運転バスには通常自動車にあるハンドルは存在せず、操作するためのハンドル替わりにゲームのコントローラーがついていました。
まるでラジコンのよう。
横断歩道や歩道を横切るときには自動で人を検知して停車していました。

バスを手動で操作するためのコントローラー

実証実験会場

テストコースに進入する様子

実証実験を行うテストコースは私有地となるため、車内における操作が不要となり、車内で案内を行っていたスタッフがコントローラーを置いた状態でのレベル4の自動運転が行われていました。
これがまた不思議な感覚でした。
車内に運転手はいないけど道や信号に従ってバスが走行し、ドアの開閉を行う。自動運転ってすごい。
会場内ではコースを2周ほど走行しましたが、途中で遠隔監視室からバスを緊急停車させるという訓練も行っていました。
車内にはカメラがついていて、それを遠隔監視室から見てもしもの際は停車させるといった措置が行えるようです。
遠隔であれ人の目がある安心感は大きいですね。

自動運転バスの車内

バスを降りた後、会場内では最先端の技術に関する説明を受けたり、パーソナルモビリティに試乗したりしました。

パーソナルモビリティ

電動キックボード「STRIEMO」
三輪バイク(左奥)、電動で走る車いす(手前)

写真を撮り忘れていたのですが、これに加えて電動自転車がありました。
このうち電動キックボード電動自転車に試乗したのですが、電動キックボードがすごかったです。いろいろな意味で笑
1つ目は、立ち乗りで速度を出すこと。キックボードなので当然立ったまま乗車するのですが、設定された最高速度の15kmまで上げると意外と体感では速く感じて怖かったです。
普段自分が自転車で出す速度よりは少し遅いはずなのですが、立ったままという要素で怖く感じたのかな~と。
2つ目は風が強かったこと。関係ないじゃん?と思われるかもしれませんが、先程書いた通り電動キックボードは立ち乗りするもの。
正面からも横からも直に風を受けるため、意外とバランスを取るのが難しかったです。
この日、海側とはいえ極端に風が強い日だったというのもあるとは思いますが。

もう一方の電動自転車も初めて乗ったのですが、これも不思議な感覚。
普段から電動自転車に乗る人からすれば普通のことかもしれませんが、少し踏み込むだけで一気に加速していくのが変な感覚。
個人的には電動アシストなしの方が好きかも。(とは言いつつも普段から乗れば電動アシストが無いと走れなくなりそう)

各企業の説明

自動運転バスの遠隔監視室5Gの説明、路面舗装顔認証など、次世代技術についての説明を各企業の担当の方から受けました。
この中で一番面白いなと思った技術が、大阪メトロ主体でパナソニックグループの企業が事業協力を行っている顔認証の技術。
バスに乗車する際に利用した顔認証は1人ずつの認証でしたが、会場で展示されていたのは複数人の顔認証を一斉に行える技術

顔認証ゲート

顔認証の技術を利用した改札を想定して作られたもので、モニターの間にあるカメラに映った人の顔を識別して通過できる人、できない人を判断するもの。
これのすごいところが複数人が一斉に通過しても登録されていない人はしっかりとはじいていて、例え走って通過しても顔さえ見えていればちゃんと認識できていたところ。
事前に登録しておけば終電ダッシュもなんのその←やらないし危ないからやらないでください…笑
担当の方に話を伺ったところ、複数人が一斉に通れるところを活かして万博の会場のようなイベントでも活用できる技術とのこと。
ライブの入場がこれだったら楽ですね。
ライブ前の待つあの時間も好きなので、待ち時間が無くなったらそれはそれでという気持ちもありますが…笑

この他の技術も面白く、説明を聞くのがとても楽しかったです。
長くなるので細かくは書きませんが、路面に埋め込めるソーラーパネルがあり、電気の無いところなどでも街灯の電気の供給源として利用できるものがありました。
様々な活用法が思い浮かぶ面白そうなものだなと感じました。
言われてみればソーラーパネルは屋根にあっても地面には無いですね。

会場に着いたときは「興味があって参加したとはいえ、めっちゃ真面目な場所に来てしまって場違い?」とか思っていましたが、説明を聞くと気になるところがたくさん出てきて質問しまくってしまいました笑

会場からコスモスクエア駅へ

ポンチョ

コスモスクエア駅までのバスは会場に来た時とは違うバスに乗車。
帰りに乗車したバスはレベル2の自動運転で、車内のモニターには時速や路面の様子、操舵や加減速に関する制御の状況などが表示されていました。
また、信号協調を行っている信号に関しては次の信号の色、表示されている信号の残り秒数が表示されていました。
橋などのGPSが狂う可能性のある場所では、上の写真左手の路面に見える濃い黒色の模様にしたがって走行しているそうです。

コスモスクエア駅を離れるポンチョ

会場を離れてからは、2025年に万博が行われる予定の夢洲を経由してコスモスクエア駅へ。
コスモスクエア駅に着いたところで終了です。

まとめ

今回は、次世代交通システム実証実験に参加してきた模様をお伝えしました。
元々自動運転のバスに乗りたいという興味だけで参加したのですが、とても有意義で濃い時間を過ごすことができました。
普段なかなか体験することのできない体験をたくさんすることができて楽しかったのと、とても勉強になりました。
学校じゃこんなこと教わらないので楽しかったです。

実証実験には関係ないけど書きたいこととか裏話的なこともありますが、書き始めるとどんどん長くなってしまうのでそれはおいおい書くことにします…笑
珍しく長い文章になってしまいました。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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