『白い日』
満月が特別になったのは
あの日に告げた言葉があるから
満月に背中を押されて
あの夜告げてしまったから
満月の日はいつにも増して会いたい
こんなにも大切で
こんなにも好きなのに
サヨナラに夢見てしまったんだ
嘘のサヨナラ
期待したサヨナラ
サヨナラからうまれる何かを
またあの月に求めてしまった
見たくない夢をみたよ
ふたりして泣いていたね
なんだって現実にできると思った
なんだって奇跡だと思い込んだ
満月を特別にしてしまったのは
あの日に良くない言葉を口にしたから
良くない音をこの世界で声にした
満杯になったコップから零れ落ちたよ
ああもう出てしまう
出てしまう出てしまう出てしまった
そして満月は特別になった
特別にしてしまった
サヨナラしたって毎日会いたい
一緒にいても離れていても
おんなじくらい吐きそうになる
ねえどうする?ってもう言えない
言える距離にはもういない
ねえ、どうする?