小説と戯曲を書いている時もそうだったしたまにバイトでコラムを書くこともあるがよく使う言葉が

「何」

だった。

「何」を単体で使うこともあれば「何か」「何が」「何らか」等の言葉を使うこともある。

そもそも「何」はよくわからない、あやふやな時など理解できない、得体の知れない時等に出てくる。だから使い回すこともできるし誤魔化しもできる。

で、書いていて過去のことを思い出した。

中学一年の時に同じクラスになった三人の女子がいた(仮に名前をN、S、Eとする)。
その三人と自分は仲悪かった。自分は嫌っていたわけでもなくあっち側が嫌っていた。
ある体育の授業でバスケの試合をする際のチーム決めでその三人と自分が同じチームになった。
先生が勝手に決めたので正直メチャクチャ嫌だったが好きな人と組んでいいよの自由も嫌だった(その当時の友達が三人しかいなかったので)。だから試合となれば勝つことに集中しなきゃならないから自分は割り切った。しかしその三人は違ったようだ。
試合でも嫌な対応していた。自分は下手ながらも積極的にパスを回した。シュートはできなかったが必死こいて試合に集中した。が、三人からパスを貰ったことはない。もちろん三人も試合に挑んでいる。けど、自分がボールを触ったらニヤニヤしていた。
試合終了後、三人と無意識に素通りしていた。それで咄嗟に

「何」

と言った。
三人は通り過ぎた後鼻で笑いながら。

「何って、人間だよ。」

そう陰口として返していた。
自分は苛ついた。こいつらは嫌ってるし馬鹿にしてるし見下してる。面白くなかったのだ。
そして「早く縁切りたい」と思うようになり数ヶ月我慢した。
とにかく関わらないようにした。

何、から思い出した話ではあるが全く別の中学の時の話になってしまった。
こういうのがあってからひたすら趣味である読者と小説を書くことに打ち込むようになったことは事実である。

ただ、「何って、人間だよ。」は返しとしては「う~ん」かな。傷付かせようと心無い言葉ではあるけれど面白くはない。

ということは、あの三人は、面白くないってことになるのかな?まぁ会うこともないだろうし。

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