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ポップな田舎音楽

"ポップな田舎音楽"が私の音楽活動の主題である。ここ5年ほど、人や自分にそう言い聞かせながら断続的に音楽を作ってきた。


ポップとは大衆的、つまり老若男女問わず広く世間に受け入れられること、そして田舎音楽とは”里山や水田などの典型的な日本の田舎の風景とよくフィットする音楽”という程度の意味である。

私が田舎音楽を志すようになった明確なきっかけははっきりと思い出せないが、おそらく二十歳頃にThe Bandを真面目に聴き始めたことが影響していると思う。The Bandはロックの様式に沿いつつ古いアメリカの風景を具現しようとした意味で、あの時代のアメリカ国民にとっての”ポップな田舎音楽”を志したものと、私は勝手に解釈している。


私がその志にひどく共感したのは、私自身が日本らしい風景に似合う音楽が世の中に足りないと考えていたからである。私は散歩中にイヤホンで音楽を聞いたり、ドライブしながら曲を流したりするのが好きなのだが、例えば山村の温泉街を歩いたり、田園地帯を車で走ったりしているときに聴くべき曲がない。


いわゆる演歌や、伝統的な民謡を流せば風景にはそれなりには合うものの、これらはポップスではない。私はあくまでもポップミュージックとして、田舎の風景に合う音楽を作りたいのだ。

要するに現時点で良い具合にハマる既製品が市場に少ないからいっそ自分で作っちゃおうという、今風に言えばDIY的な試みとしての音楽活動をしている。

田舎音楽について on #SoundCloud
https://soundcloud.com/19680701

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