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73. 月が遠くで呼んでる


先日、たまたま見つけたフラ動画の曲が頭から離れない。
ハートと腹をガタガタいわされ、オリジナルのPVを見たら泣きじゃくるほどで、もうとにかく涙が止まらない。

じっとしていられなくなるような感覚は、女神(お師匠さん)のフラを初めて
観た時、踊れもしないのに體が勝手にピクッと何度も動いたのと似ているの
だけれど、今回は何か大切な事を忘れているのを思い出したくてじっとしていられなくなるようだ。
こんなだから、朝目が覚めて氣づけば脳内再生されているわけだけど、昨日
から今日にかけては、起床時 → 日中 → 就寝中 → 起床時と一体、どれだけ脳内再生されているのか分からないほど氣づけば頭の中で流れているから
スマホからBluetoothでスピーカーに飛ばしては聴くを繰り返していた今日、夕食を作っている際にも頭の中でかなりのボリュームで脳内再生が始まった
ので、スピーカーに飛ばして再生した直後、窓越しの月明りが眉間をめがけて射してきた。
あ、月が呼んでる。
階段を上がって窓を開けると、キーンと冷えた夜の空氣に鼻先を撫でられながら晦日に年内最後の満月を迎える少しだけ歪な月と見つめ合った。
こうして呼ばれることはあれど、毎度、月が何を伝えているのかは自我の領域では全くの謎だから、今回も何も考えず氣が済むまでただ見ていようと思ったら、「聴いて欲しいことがあるんでしょ?」と月が微笑んだ氣がして
ちょっと驚きつつ、ぃゃ‥別に無いと思‥‥と言いかけた所で自分の深い所から大地を響かせているかと思うほどの振動が上がってくるのに思考が追い付かないでいると、「この地上から、全ての命に奴隷と名付けようとする
エネルギーが浄められ、そうしたものが生み出される代わりに、全ての命が
友として、きょうだいとして笑顔を交わせるように‥。」と祈っていた。

「何しとん自分。」と呆れる思考をよそに、じっと聴いてくれているかのよ
うな月といまだ見つめ合ったまま静かに泣いているのに氣づき、あの曲には
とてつもない夲氣の祈りが込められていることを理解し、曲について調べたところ、マウナケア山頂を巨大天体望遠鏡施設建設による聖地冒涜と環境破壊から護るプロテクト・マウナケア運動のために創られた曲だとわかり、
つくづく日夲という國の深すぎる闇に思いを馳せずにはいられなかった。

Kū haʻaheo e kuʻu Hawaiʻi
Mamaka kaua o kuʻu ‘āina
‘O ke ehu kakahiaka o nā ‘ōiwi o Hawaiʻi nei
というサビの部分が時に響くので調べてみたら、
誇り高く立つ我がハワイ
集結する大地の戦士たち
ハワイ人民の夜明け
わが祖国永続のためにすべてを捧ぐ
という意味らしい。

都合よく歪められた歴史を押し付けられ暗記までして信じてきた結果、何を
失ったのかさえ氣づけないほど日夲という國に居ながら日夲を知らないわた
したちは、まず真実を知って奪われたものを取り戻したら「此処は我々の
神々と先祖の魂が眠る土地ぞ!」と大地を踏みしめて大いに怒り、声を上げ
るべきなのでは?と思えてきた。

きっとこれが忘れていた大切なものに違いない。
マトリックスのホログラムだとしても。




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