見出し画像

317. 獅子門+満月

「今日って予定ある?」
と娘からメッセージが入った月曜の朝、SOSと
理解して詳細を問うと、下の子が熱を出して
保育園を休ませるが、月末月初で仕事は休めない
ので看てくれないだろうかとのことで二日間、
孫と過ごすことになった。

初日、37℃台後半だった体温が時間の経過と
共に上がっているのがわかるので頭を冷やそう
としたら嫌がる。
んじゃ手首に熱取りパッドを‥これも嫌💧
イヤイヤ期も相まって熱を取る方法を尽く拒絶
され、唯一の所望が

ばぁば、がっこ(抱っこ)して。


抱いていると彼の熱が物凄い勢いでこちらに
移動してくる。
奴は、もっとも自分への負担がない熱発対処を
本能的に知っていやがるようだww
今夏、家にいながら軽度の熱中症を度々発症
しているため、カラダが熱に過敏になっており、
みるみる熱がこもって行くのを感じていた。
彼がウトウトしている間に溜まった熱を逃して
はいたものの、初日の任務を終えたらカラダは
異常な怠さに支配され、水を得た魚状態の自我、
ささやき女将が嬉々として登場。

313. 最高の〝シンボル〟

想定内ゆえ完全シカトを決め込むも、著しい
倦怠感による動きたくないモードに入り、
翌日の準備を普段の倍の時間をかけて就寝。
役目を果たすということに一点集中してりゃ
何とかなると思って寝たけど、翌朝、倦怠感は
しっかり残っており、何なら昨日より増してる?
とさえ思うほどの怠さ。
熱はないが、それなりに氣を張ってないと
お役目全うできないような氣がして余計な事を
考えないように努めた。

二日目は、昨日より熱い。
でもって昨日より機嫌も悪い。
寝たくても寝苦しくて30分寝れば良い方で、
食べないのは良いとして、水分を必要量とって
くれない所がやっかいからのぉ、
「ばぁば、がっこ(抱っこ)してぇぇぇ❗️」と
ギャン泣き。
ぃゃ、せめてアイスノンしろや💢とチカラ
なく心ん中で呟くも、声がかすれるまで彼
専用子守唄を歌って灼熱がっこ地獄。午後に
なると頭痛がしてきて心がけてきた平常心が
揺らぐ。
軽く吐き氣も刺激される頭痛の原因は熱中症。
孫の熱で熱中症になるばぁばってどーよ?w
熱と頭痛が自分の奥から鬼が出てきたあの夏を
思い出させて不快感マシマシ💢

午後は、座ると怒るので立ったまま抱っこし
続けてウトウトしたら寝かせて隣で一緒に
横になり、目が覚めてグズったら再び抱き
かかえて立ち上がるのを繰り返した。
9時間の任務を終えると世間は帰宅ラッシュ
ど真ん中。
くっ 臭ぇぇ‥💧
地下鉄の通路はワクチン臭が酷くて頭痛が
悪化し頭がボーッとしてきた。幸いなのは、
ここがびっぐしでぃトーキョーでラッシュ
時なら鮨詰め電車が数分おきに來るって事。
早く帰りたい‥
ぁ、万が一、この熱中症で帰宅途中で死ぬ
ようなことがあったら、この臭い地下空間で
わたしは永遠に「帰りたい‥帰りたい‥」と
かやることになるのか?
ぃゃぃゃぃゃ勘弁、勘弁ww
輪廻なる概念から離脱しようってのに、
その手前で終われるかよwww
とかボーッと
する頭で考えてる内に集荷前の牛さんや
豚さんの出荷を彷彿とさせる電車が到着。
家畜貨物に自ら乗り込む皮肉を味わいつつ、
辛うじて片足が電車に乗った所で踵を返して
押し込んで‥って、
えっ⁉️
ふわっと地面が消えたかのような感覚が
あった次の瞬間、半身が電車とホームの間に
落ちたのだけれど、まるで分かっていたかの
ようにドアの所に立っていた男性が腕を
掴んでくれていた。
「すみません!ありがとうございます!」と
言いつつ立ち上がりたいのに片足は鼠蹊部まで
ガッツリホームにダラーん状態で踏ん張れず、
焦り始めた所に男性の手を通じて「こちらに
全て委ねてください。」
と響いた氣がして
力むのをやめると恰幅の良いわたしがヒョイと
リフトされて脱出成功。ドアが閉まり走り
出した電車の中で言い忘れのないよう繰り
返しお礼を述べた。
さらに幸いだったのは、一駅で乗り換え
だったことwwあんな状態で長居は心臓に
悪る過ぎるww

駅から徒歩15分、朦朧としてきた所で無事に
帰宅し、風呂場に直行して最低温度のお湯を
浴びるもクールダウンどころか心臓バクバクも
始まり、予定より早い地球撤収になるのか?
とか思っていたら頭がモヤモヤし始めて
キモヂ悪ぅ‥。
両手首を保冷剤で冷やして布団に倒れ込む
こと10分、ようやく熱から解放されて意識が
クリアになってきて、そこから更に20分後、
空腹感が勝りジャンクだろうが何だろうが
食べられるものを食べた。

夜は、ホームにダラーんなった方の太ももが
打撲したのだろう腫れを感じつつ、寝ながら
何が起こったのかを何度も反芻した。
何が起こったのかは分からないけど〝捨てた〟
とか〝剥がれ落ちた〟という感覚があり、
この日が満月だったのを思い出した。
おまけにライオンズゲートも開いてたっけ!
って事で、この体験を自我がどうジャッジ
しようとも、わたしにとって必要なことが
起こったと確信している。
生きながらにして一瞬死んだあの時と似た
ような通過儀礼的な事象
だったのでは無いかと。

仮に自覚できなくとも、わたしの世界の何か
が再び動くのだろう、

そして、こんなデカいの見たこと無い級の
太ももにできたホルスタイン柄の真っ黒い
アザが赤紫になってきた1週間後の今朝、
寝起き声の娘から先週、熱が下がらず休み
どおしだったため流石に今日は出てくれと
言われていたが今度は上の子が熱発したとSOS。

変わってねぇな!わたしの世界w


1年は電車乗りたくなかったんだけどなw
明日、デジャヴが起こりませんように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?